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2007/11/26 15:45
〈第五十九〉《 H19.11.20-11.26》
日本の科学・技術が危ない
11/21
鉄鋼協会、第193回西山記念講座
早朝より、東京・内神田のコープビルで開催された 第193回西山記念技術講座へ参加した。
今回のテーマは 「鉄鋼業における最新の計測・制御・システム技術」 である。
鉄鋼業の発展の陰には 計測、制御、システム技術が インフラ技術として、生産性・品質等様々な面の向上に貢献してきた。
特に、近年の技術開発の進展に伴い、従来計測できなかった状態計測が可能となりつつあることに加え、大量情報の高速処理ができるようになることで、部分最適化から全体最適化の制御へと更なる進化を続けている。
今回の、西山記念技術講座は、この10年近くの計測、制御技術に関する基調講演と、製鉄所における技術動向、最新技術の応用等についての包括的な報告であった。
⑴ 東京大学大学院情報理工学系研究科の安藤 繁教授の、『 計測技術の最近の展開・原動力とその具体例 』では、
1.物理信号変換原理上の発展 : 光利用技術の多様化、オンライン分析技術、二次元同時計測、磁気センシング技術の高度化、光と電磁波の遷移領域の活用など。
2.センサのデバイス上の発展 : 低価格で超小型高性能のマイクロセンサ、それらの信号処理機能、無線インターフェース、遠隔エネルギー供給の内臓、使い捨て化など。
3.センシングシステム構成上の発展 : センサネットワーク、センシングの自律化と自己組織化、大型構造物の保全とリスク管理、視覚聴覚の認識技術の世界への広がりなど
の、最新の技術報告があった。
何れも、非常に興味ある報告で 更なる応用が期待されるものである。
⑵ 同じく、原 辰次教授の『 最近の制御・システム技術と今後の動向 』では、
システム論としての体系化と実応用での検証の両者において成功をもたらしたロバスト制御の考え方を出発点として、ポストロバスト制御理論の方向性の紹介と、「最適性とロバスト性のトレードオフ」と「局所最適化のコンフリクト」の二つの観点からの安全性・保全性に優れたシステム化技術の動向について報告があった。
その後、実例として、
⑶ 住友金属工業梶@窪田 淳之氏の『 計測技術の応用と今後の展開 』
⑷ 新日本製鐵梶@橋爪 健次氏の、『 制御技術の応用と今後の展開 』
⑸ JFEスチール梶@ 石川 好蔵氏の 『 システム技術の応用と今後の展開 』
および
⑹ 『 電気設備技術の発展と適用状況 』 が東芝三菱電機産業システム梶@の町田 精孝氏
⑺ 『 電力流通設備における保全技術の現状と変革への取組み 』が 『東京電力梶@小林 隆幸氏
が報告された。
日本の鉄鋼業の発展あるいは 総合的な日本の国力の元が科学・技術にあることは 言を待たない。
ところで、文部科学省科学技術政策研究所が調査したところでは、研究開発人材について「研究者の質低下」を危惧している研究者が多い事があらわになった。
昨年11〜12月、大学の学長や研究所の管理職、基本計画で重点の置かれた生命科学や材料科学、エネルギーなど8分野の一線の研究者ら約1400人に実施した結果によると・・・
研究者の数や質を5年前と比較する設問では、「質が上がった」という分野は皆無。
情報通信やものづくり、エネルギーなど5分野では「やや低くなった」と評価された。
研究者の数もほとんどが「横ばい」か「やや減った」とされた。
自由記述では、
「ポストの減少で数も質も劣化」(環境)
「博士号取得者は増えたが、全体として質は低下」(ナノ・材料)
「分野内の領域ごとに偏りがある」(生命科学)−−などの回答があったという。
現在必要な取り組みとしては、各分野とも「人材育成と確保」がトップで、特に、基礎研究を担う人材育成が急務とされた。
最近とみに、日本の科学・技術の将来性が危ぶまれている。
第3期科学技術基本計画と学術の振興と、題する論文において、黒川清氏は『 国の根幹は人つくり』と題して、以下のような意見を述べている。
まず、21世紀,日本の課題として、
日本はこのままで行けば2050年には35%が65歳以上という超高齢社会、人口1億程度と予測される。
そのときに還暦を迎える人たちはすでに16歳,50歳を迎える人はすでに6歳、これらの将来を担う世代がこれからの1O年間で受ける教育を考えれば、人材育成,大学改革は待ったなしなのである・・・と、大学の改革を提案している。
国の根幹は人つくり として・・・
これからの人つくりは「社会や組織に適合する人」を作るのではなく、一人ひとりが「個」として思考し・考え・行動する,そのような人たちによる社会を構成する。
これこそがこれからの人つくりの目標であろう・・・と!!
そして、子供は生まれつき科学者:子供の科学離れは大人の科学離れからと・・・
子供は生まれつき好奇心のかたまりで,毎日新しいことに遭遇し,興味を持つ。
なぜ? なぜ? と聞く。
そのとき周りの大人はなんと答えるか。
「花はなぜ咲くの?」、「星はどうして光るの?」。
これらに対して当たり前と返事しているようではこどもの好奇心は育たない。
小学校高学年から急速に科学,理科への興味は失われていく。
「ときめき」を育む教育でなければ,何で科学が好きになれるだろうか・・・と!!
世界の一流大学は何を目指しているか?
高等教育機関の大学の役割はきわめて重要であろう。
社会の種々の職種の多彩な人材を育てるところである。
国際人材競争の時代,世界の「一流大学」,たとえばPrinceton, Cambridge, Harvard等々,そして世界の「一流」を目指す大学は世界の若者をひきつける場所になろうと学部教育に力を入れ,教員の学部教育への要求を高めている。
そこへ世界中の意欲ある若者が集まる。
大学の詳価が高くなる。
優れた教師が集まる。
大学も好循環を形成する。
「一流大学」は世界の人材のネットワークのハブとなり,それがグローバル時代の国の安全保障の基盤も強化できるというものである。 「一流大学は国際村化」しているのである。
そして、大学トップも教員も積極的に外から・・世界からリクルートする。
「一流国立大学」の多くの教員がそれなりの理屈を挙げながら
「学部の国際化? 英語で授業? 世界の若者に評価される?」 というだろう。
これからは、「官尊民卑」の日本の価値とは違う評価軸で大学が評価される。これが自発的にできないようでは、日本の大学,つまり「知の社会」はまだまだ「鎖国」といえよう。
大学でさえそうなのだから,多くの人の考え方が「内向き」で,「鎖国」なのも致し方ないのである。
このグローバルの時代に情けないと思わないのが訝しい。
これからの時代には「鎖国してはならない」のである・・・・と。
21世紀のグローバルの「フラットな時代」では, 国力は組織人間や会社人間ではなく「個人」力なのである。 どれだけ個人カのある人たちを育成するかが国カの根幹なのである。
この50年,日本の多くの科学者も研究者も,アメリカの大学で育てられた人が圧倒的に多いのではないか?
これがなぜなのか,しっかり考えてみるべきであろう。
科学や科学技術は国境を越えた普遍的な価値を提供する。
だからこそ,「Science as a Foreign Policy」としてこれらを考えるべきであり,科学者も政策担当者もしっかりした国家ヴィジョンに立脚した国家政策を立案,実施していくべきなのである。
それでなければ,日本は「鎖国マインド」のままであり,これでは21世紀の日本の将来は暗い。
11/22
心温まるニュース : 「まあちん」の日課
石川県志賀町の中学一年生・奥下雅士君は、月曜と火曜の週2回、午前6時半に起き、家を飛び出す。
緩やかな100メートルほどの坂を、ダッシュして登る。
そこに一軒の駄菓子屋さんがあり、足の不自由な川口菊子さん(76)が住んでいる。
奥下君は、川口さんのために、週2回、ゴミ出しをしてあげているのだ。
きっかけは、ある雨の朝に見た光景だった。
川口さんが右手に傘、左手にごみ袋を持ち、足を引きずりながらごみを出す姿を見て、決心した。
最初は、両親も気づかずに「朝早くからどこへ行くのかな」と思っていた。
ラムネやガムなど10円、20円の駄菓子が並ぶ川口さんの店は近所の子供のたまり場になっている。
奥下君も小さい時からこの店に通っていた一人だ。
川口さんは言う。
まあちんに小遣いをあげようといっても 「ぼく、それが欲しくて、しとるんじゃないげん」 と言う。
そんなまあちんが 好きで・・・いつも心の中で手を合わせています。
川口さんはゴミを軽くするために生ゴミを減らそうとするが、奥下君は「大丈夫、大丈夫。重くても平気だから」と・・・
「年も年だし、もう2年で店やめようかと思っている。 いつかまあちんのお嫁さん見られたらいいな」と、川口さんが言うと、まあちんは照れたように笑うばかりだった。
11/23
諫早湾干拓、「失敗百選」に
国営諫早湾干拓事業は、科学技術分野の歴史で重要な事故・失敗例として、文部科学省の外郭団体の科学技術振興機構(JST)がまとめた「失敗百選」に選ばれている。
JSTは、失敗から得られた知識や教訓を後世に生かすことを目的に「失敗知識データベース」を作成、インターネットで公開している。
失敗百選は、そのなかでも特に「典型的な失敗例」とされる。
諫早湾の干拓については 「ノリを始めとする漁獲高の減少など、水産業振興の大きな妨げにもなっている」 と干拓による漁業被害を挙げ、 「走り出したら止まらない公共事業という国民的批判と不信を生み出した」 と指摘している。
諫早湾を分断した干拓堤防や調整池からの排水、干潟の消失などが原因と分析している。
さらに、将来のための教訓として、「国はある時期に実施決定した公共事業であっても、社会経済条件の変化について的確に再評価を行うべきである」とまとめた。
こうした評価について、当然の事ながら、農水省諫早湾干拓事務所は「農業面や防災面では高い評価を受けている」と反論する。
しかし、我々は何を優先させるべきか?
失ってはいけないものを、失ったのではないか・・??
効率面だけしか考えなかったつけは 大きな代償を残していく。
環境も河川も道路も農薬も・・・・
失敗百選には、
タイタニック号の沈没(1912年)、
日航ジャンボ機墜落事故(1985年)、
スペースシャトル・コロンビア号の帰還失敗(2003年)
なども入っている。
JSTの前身は科学技術振興事業団で、失敗知識データベースは、5人の大学教授でつくる推進委員会(委員長=畑村洋太郎・東大名誉教授)が取り上げる事例を決定し、その指示を受けて専門の研究者らが執筆する。
1136件の概要や経過、原因、死傷者数、社会的影響などが記載され、昨年度は国内外から約450万回の閲覧があったという。
参考:
「失敗百選」- 41の原因から未来の失敗を予測する -
目次
まえがき ─ 人は誰でも同じような失敗をする ─
第1部 「失敗百選」とは何か
I なぜ「失敗百選」を作ろうと思ったのか
─ なぜ「失敗ライブラリー」だけでは不十分なのか ─
II 「失敗百選」をどうやって作ったか,その知識の特徴は何か,そして利用効果があったのか
1 失敗百選を作って,その効果を自分の事故で調べた
2 失敗事例から失敗知識を抽出することが難しい
3 大失敗の特徴 ─安全パイでこけた,今度も大丈夫,逃げる暇がない
4 失敗百選を利用する
第2部 「失敗百選」を学ぶ
1.技術的な要因で,しかも機械分野のエンジニアが少なくとも最初に考えるべき力学的な設計要因
1.材料の破壊
1.脆性破壊
タイタニック号の沈没(1912)/リバティ船の破壊沈没(1942)/デュプレシス橋の崩壊(1951)/長崎でタービンロータの破裂(1970)
2.疲労破壊
ジェット旅客機「コメット」の空中分解(1954)/美浜原発2号機の蒸気発生器一次冷却水漏れ(1991)/敦賀原発2号機の熱交換器から一次冷却水漏れ(1999)/DC10のユナイテッド航空機墜落(1989)/遊園地で回転遊具「カオス」が墜落(2001)
3.腐食
脱臭缶加熱コイルからPCBが米糠油に漏出(1968)/ガスタンク内のピストン吊り棚の腐食からガス爆発(2003)
4.応力腐食割れ
フリックスボローのナイロン原料工場での爆発(1974)/カナダで天然ガスパイプラインが破裂(1995)/浜岡原発のインコアモニタハウジングから漏洩(1988)
5.高分子材料
スペースシャトル・チャレンジャー号の爆発(1986)/ファイアストン社製タイヤのリコール(2000)/アロハ航空243便の機体構造剥離(1988)/プラスチック製のスキー靴が破壊(1994)/地球観測衛星「みどり」の太陽電池パネル破損(1997)/10,000 m級無人探査機「かいこう」ビークルの亡失(2003)/高速列車「ICE」の脱線転覆(1998)
2.構造の倒壊
6.バランス不良
友鶴事件(1934)と第四艦隊事件(1935)/トヨタのSUV1994年製「4-Runner」の横転(1995)/ベンツAクラスが走行テスト時に横転(1997)/解体作業中,頭を挟まれて死亡(1995)/アンテナ吊り上げ中にボルトが外れ転落(1982)/飲料自動販売機の転倒で下敷き(1998)
7.基礎不良
セントフランシスダムの崩壊(1928)/水島のタンク破損による原油流出(1974)/工事現場内を移動中の杭打ち機が転倒(1997)/御徒町駅高架橋直下の道路陥没(1990)/上野の地下駅が地下水で浮上(1994)/山陽新幹線トンネルのコンクリートがひかり号直撃(1999)
8.座屈
広島新交通システムの橋桁落下(1991)/槐戸橋の締め切り支保工倒壊(1991)
3.構造の振動
9.共振
ミレニアムブリッジの閉鎖(2000)/関西電力海南火力のタービン軸の飛散(1972)/苫小牧の原油タンク火災(2003)/「ポケモン」パニック(1997)
10.流体振動
タコマ橋の崩壊(1940)/高速増殖原子炉「もんじゅ」のナトリウム漏れ(1995)/福島第二原発の再循環ポンプの損傷(1989)
11.キャビテーション H2ロケット8号機の打ち上げ失敗(1999)/スーパーカミオカンデの連鎖破壊(2001)/美浜原発2号機の化学体積制御系配管から漏洩(2000)
4.想定外の外力
12.衝撃
フォード「ピント」の衝突火災(1972)/GMピックアップトラックの燃料タンク欠陥(1989)/タイプ3ドアの掛け金の欠陥(1991)/自動倉庫のリフト落下(1994)/高速道路で自動車に鉄製ふた直撃(1999)
13.強風
余部鉄橋から列車脱落(1986)/嵐の中でテイ橋崩壊(1879)/台風21号で送電鉄塔倒壊(2002)/青函連絡線洞爺丸の沈没(1954)
14.異常摩擦
技術試験衛星「きく6号」の静止軌道投入失敗(1994)/逆バンジー「スカイショット」でイスが鉄塔に激突(1998)/日比谷線の列車脱線衝突(2000)
2.技術的な要因だが,普通は副次的に考えている使用時の設計要因
5.想定外の制約
15.特殊使用
箱型ブランコで女児の足が骨折(1997)/宅配便のスタビライザ損傷(2001)/焼き芋販売車の変速機損傷(1998)/レーザポインタで視力障害(1999)/デジタルビデオカメラでエアバスの操縦計器が異常(1997)
16.落下物・付着物
コンコルドの墜落(2000)/桜木町の63系電車火災(1951)/火山灰による航空機のエンジン停止(1982)/降雪のワシントンでの飛行機墜落(1982)/スペースシャトル・コロンビア号の墜落(2003)
17.逆流
豪雨でふたの外れたマンホールに転落(1985)/下水道のマンホールのふたが飛散(2002)/マフラー腐食で排ガスが車内侵入(1994)/ジェットバスで女児が溺死(2000)/大阪大学のモノシランガス爆発(1992)/MRIにボンベが引き込まれて男児に衝突(2001)
18.塵埃・動物
石油ファンヒータが不完全燃焼(1985)/カラーテレビが発火(1990)/コイルスプリングの防錆塗装不良(1997)
19.誤差蓄積
パトリオットミサイルの防御失敗(1991)/ソ連戦闘機による大韓航空機の墜落(1983)
6.火災・天災からの逃げ遅れ
20.油脂引火
高圧空気タンクの発火・爆発(1995)/無人大形・自動ラック倉庫の火災(1995)/東京大学工学部のボヤ(2003)/上越新幹線大清水トンネルの完成直前の火災(1979)
21.火災避難
ドニャ・パス号の衝突・炎上(1987)/韓国の地下鉄火災(2003)/オーストリアのケーブルカー火災(2000)/北陸トンネルでの列車火災(1972)/モンブラン自動車トンネル内の火災(1999)/歌舞伎町雑居ビル火災(2001)
22.天災避難
明治の三陸大津波(1896)/日本海中部地震による津波(1983)/北海道南西沖地震による奥尻島の津波(1993)/火薬爆発による津波でハリファックス市街全滅(1917)/有珠山の噴火(2000)/ネバドデルルイス火山の泥流災害(1985)
7.連鎖反応で拡大
23.脆弱構造
世界貿易センタービル崩壊(2001)/カーフェリー「エストニア」が沈没(1994)/ツェッペリンが水素爆発で墜落(1937)/韓国のサンプン百貨店崩壊(1995)/エンパイアステートビルへのB25爆撃機の衝突(1945)/高層アパートのガス爆発による連鎖崩壊(1968)
24.フィードバック系暴走
チェルノブイリ原発の爆発(1986)/エッチング装置でボルト飛散(2004)/富士重工「レガシィ」のアクセル緩まず,リコール隠し(1996)/エネルギー回収装置のタービン暴走・爆発炎上(1994)/小学校で防火シャッタ誤作動(1998)
25.化学反応暴走
セベソの農薬工場でのダイオキシン爆発(1976)/ボパールでのイソシアン酸メチル放出(1984)/オッパウの硝安爆発(1921)/ナップ製薬社での化学爆発(1995)/カリフォルニア製油所の廃油パイプが爆発(1997)/日進化工のヒドロキシルアミン蒸留塔爆発(2000)/アジア石油横浜工場でベンゼン爆発(1972)/ペンズオイル精製所の爆発(1995)/山梨厚生病院で高気圧酸素治療装置のタンク爆発(1996)/ルイジアナ州の穀物サイロの粉塵爆発(1977)/三井鉱山三池三川鉱の炭塵爆発(1963)
26.細菌繁殖
雪印乳業大樹工場製の乳製品集団中毒(2000)/雪印乳業八雲工場製の脱脂粉乳ミルク中毒(1955)/24時間風呂で水中出産の女児死亡(1999)/越生町で水道媒介のクリプトスポリジウム集団感染(1996)/狂牛病の発生(2001)
27.産業連関
富士通HDD不良問題(2002)/森永ヒ素ミルク事件(1955)/アイシン精機で工場火災(1997)/自衛隊練習機墜落・高圧線切断で関東広域停電(1999)/タンカーのナホトカ号の沈没(1997)
8.冗長系の非作動
28.フェイルセーフ不良
ユナイテッド航空811便の貨物室ドア脱落(1989)/パンアメリカン航空103便の空中分解(1988)/ニューヨーク大停電(2003)
29.待機系不良
東証の株式売買システムが稼動せず(1997)/無人運転のニュートラム電車が暴走(1993)/NTT専用回線の19,000回線ダウン(1998)/福岡銀行で磁気ディスク故障(2000)/スリーマイル島原発の破壊(1979)/カンザスシティのホテル遊歩道崩壊(1981)
3.技術的な要因だが,人間や組織との関係が強い設計要因
9.作業で手を抜く
30.入力ミス
不完全データ入力でアメリカン航空機墜落(1995)/単位系の取り間違いで火星探査機が行方不明(1999)/横浜市立大学病院での患者取り違え(1999)/三島駅で新幹線のドアに指を挟まれ,引きずられて死亡(1995)
31.配線作業ミス
京都や兵庫で広域停電(1999)/H2ロケット5号機の打ち上げ失敗(1998)/JR中央線の切り替え工事で復旧されず(2003)/中央線藤野駅から始まった運行管理トラブル(1999)
32.配管作業ミス
解体途中の中座が爆発(2002)/クリーンルーム内で女性の研究補助員が感電(1988)/大阪天六地下鉄工事現場でガス爆発(1970)
10.設計で気を抜く
33.自動制御ミス
ロープウェイのゴンドラが壁に衝突(1992)/三菱自動車のリアディファレンシャルギアの破損(2000)/長野の駒場ダムの異常放流(2002)/中華航空エアバスが着陸失敗・炎上(1994)/焼津上空でJAL機同士がニアミス(2001)
34.流用設計
アポロ13号の生還(1970)/サーパス化学社の河川汚染(1997)/みずほフィナンシャルグループの大規模システム障害(2002)
35.だまし運転
ハットフィールドで列車脱線(2000)/富士石油袖ヶ浦製油所の水素化脱硫装置の爆発(1992)/信楽高原鉄道での列車正面衝突(1991)
4.技術だけではどうしようもない組織的な要因
11.個人や組織の怠慢
36.コミュニケーション不足
明石の歩道橋上の圧死(1999)/八丈島で遭難漁船の捜索開始が大幅遅延(1999)/中日本航空のヘリコプタ・セスナ機衝突(2001)/常磐線三河島での列車三重衝突(1962)/JR東海道線で救急隊員轢死(2002)/カナリア諸島でジャンボ同士が滑走路上で正面衝突(1977)/国分川分水路トンネルの水没(1991)
37.安全装置解除
大月駅で特急と回送電車が衝突(1997)/ディーゼル列車が取手駅ビルに衝突(1992)/JCOの臨界事故(1999)
12.悪意の産物
38.違法行為
バリュージェット航空機がマイアミで墜落(1996)/アイソトープの不始末で放射線被爆(1987)/蛍光灯安定器が破損してPCBが飛散(2000)/寶組の勝島倉庫爆発(1964)
39.企画変更の不作為
原子力船「むつ」の放射線漏れ(1974)/諫早湾干拓事業の反対運動(2002)
40.倫理問題
米国機械学会が民間企業と共謀して規格設定(1971)/糖尿病薬「リズリン」のリコール(2000)/自国で売れなくなった煙草を密輸で転売?(2000)
41.テロ
チェチェン・テロリストが劇場占拠(2002)/オウム真理教の地下鉄サリンテロ(1995)
11/24
図書館へ行く。
3連休中日の図書館は人で一杯である。
行楽を楽しむ人もあれば、こうして図書館で過ごす人もいる。
『亭主力』 : 天野周一 著 は面白い。
この本には、夫婦円満のアイデア凝縮されている。
福岡県に住む天野周一さんは、「全国亭主関白協会会長」らしい。
亭主関白といっても、昔風の亭主関白像とは違う。
「亭主が変われば、家庭が変わる。 日本も変わる」をスローガンに 《 亭主改造 》を訴え、より良い夫婦関係を模索している。
平成19年、団塊世代の定年退職問題で、世間は夫婦のあり方を模索するようになってきた。
天野氏は 「妻に三くだり半をつきつけられそうになって考えた。 亭主関白の意味を取り違えていた・・と。
関白は2番目の位。
亭主関白は、妻を補佐するということかもしれない。
妻に機嫌よくいてもらうのも“亭主力”」という。
本書には夫婦円満のアイデアが凝縮されている。
いわく “ 非勝三原則 ”
夫婦げんかでは、 @勝たない A勝てない B勝ちたくない。
これが、亭主族の家庭内生存率を高めるノウハウだと・・・
そういえば・・・どこかで聞きました。
歳をとったら 女房の悪口を言っちゃいけません。
ひたすら感謝する、これは愛情じゃありません、生きる知恵です。
また・・・
美しく老いる なんてわけがありません。
美しく老いる努力をすると 美しく老いる場合がある、と言わなきゃ
これも、真実ですね。
そして・・・
煙草、酒、こんなにおいしいものをやめると・・身体によくないよ
と、言った人も・・・
皆さん良く聞いてください。
助平は病気ではありません
皆さん 良い事を言いますね。
11/25
赤門は 愚かに赤し 穂草立つ
岸本尚毅
季節はすでに晩秋・・・立冬も過ぎた。
「十一月」は歳時記では「冬」。
流石に此の頃になって、木々は少しづつ紅葉を深めていく。
山奥ばかりでなく、街の風景も季節の彩りを変えていく。
自然の風物との出会いはいいものだ。
高浜虚子は現場で句会を開く「吟行句会」を定着させた。
東京・府中のケヤキ並木に出かけたのを皮切りに鎌倉・鶴岡八幡宮まで計100回の吟行句会の記録が、『武蔵野探勝』としてまとめられた。
ここに挙げた岸本尚毅さんの句は雑誌の企画で行われた東大赤門から上野・不忍池までの吟行句会で最高点を得た作である。
日本の風景はいい・・・・・
11/26
「勇気は香気を持つ精神力である」
曽野綾子
私がこのブログを書こうと思った、雑誌「VOICE」の私日記は曽野綾子さんの日記である。
歯に衣を着せぬ言葉で人生の経験を語る。
クリスチャンの作家であるが、鋭い!!
「神の汚れた手」、エッセー「誰のために愛するか」などなど・・・で知られる。
桜井よし子さんにしても、上坂冬子さんにしても 女性の論客は香気がある。
精神力がある。
素晴らしい人だ。
吉田兼好は
「初心の人 二つの矢を持つことなかれ」
と、言った。
「徒然草」の中にある言葉であるが、的を射るとき、2本目があると、油断して当てにするため、1本だけでのぞめ、という教訓である。
集中力が大事である。
精神力が大事である。
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