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迷惑な進化

2007/11/29 20:46

 あなたの体は いつか壊れるように できている


  『 私たちの遺伝子には、さまざまな危機的環境を生き延びてきた歴史が蓄積されている。
 もしあなたが糖尿病なら、それはおそらく17世紀の短い氷河期に端を発している。  急に訪れた極寒状況で血糖値が高いために生き残った人びとの子孫であることを意味するのだ。 』
 
 

 この本はかなり面白い。
 異色の科学者による楽しく読める医学書とでも言おうか・・

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 カバーの折り返しには・・

 『 なぜ病気の遺伝子がこれほど多くの人に受け継がれてしまったんだろう?
  そもそも進化とは、有害な遺伝子を淘汰し、役に立つ遺伝子だけを残すもののはず。

  なのに、なぜこんな遺伝子が生き残っているんだろう? 

  進化医学の新鋭、シャロン・モアレムが案内するメディカル・ミステリーツアーへようこそ。 』?
 
 
 と、あるが すごく興味をそそられる・・・


 参考までに、この本の訳者あとがきに次のようにある。

 “ ミスマッチ。この本を読んで まっ先に頭の中に浮かんだのはこの言葉だった。
 私たちの祖先がその時々の苛酷な環境や疫病の脅威を生き延びるために進化させてきた遺伝形質が、現代社会の生活ともはや合わなくなっている。

 それが今日の「病気」なのだ、と。
 この本の著者、シャロン・モアレムもそんな病気をもっている一人だ。

(略)
 
 進化とは、最初からマスタープランがあって、それに向かって優雅に進むものではない。
 目の前にある課題を乗り越えるために無数の修正を加えながら、じたばたと進むものだ。

 その過程で、「ええい、こんなじゃまなもの、捨てちまえ!」とインスリンを作る機能を手放してしまうこともある。 
 一万年後の子孫が糖尿病になって、失明したり手足の切断をしたりするリスクを負うことになるなど考えもせずに。

 逆に、過去に「病気」だったものが、現在は私たちの身体の一部になっているものもある。
 たとえば多種多様な異物にすぐさま対応できる免疫系などは、ひょっとすると「もと病気」で「いまは居候」をしている遺伝子の力を借りて機能しているのかもしれないという。

 さらにはそうした居候の遺伝子が、人類をサルから一気に進化させた鍵を握っているかもしれないのだそうだ。

 この本には、病気を積極的に飼いならしてしまおうという提案も紹介されている。

 たとえば感染症を抗生物質などで徹底的にやっつけるのではなく(そうすると病原体はより強力になって耐性をつけて戻ってくる)、病原体の生存と種の保存を保証してやるかわりに、人間への有害度を弱めてもらおうという提案だ。 
 もっともこの提案、人類という種全体の利益にはなるが、個人の利益にはならないところが悩ましい。

(略)

 ともかく進化学、進化生物学といった学問分野では理論の裏づけとなる「科学的証拠」が得られにくい。 そのため、いったんある学説が科学界で確立してしまうと、それに反する説を唱えようとしても強固な反発にあうか無視されるかのどちらかだ。 

 歴史的にそうした例は数多くある。
 いや、埋没してしまつて歴史にさえ登場しないものが無数にあるのだろう。

 そこでモアレムは、現時点の科学界では異端あつかいされそうな、でもあなたのお子さんやお孫さんが高校生になるころには教科書に載っている、かもしれない説を、この本で積極的に紹介した。

(以下略) ”

 
 以上が 訳者あとがきの要点だ。
 これだけで、読んだような気になるかもしれない。


 著者の一人シャロン氏は、祖父がアルツハイマー病と診断されたことをきっかけとして医学の道を歩み始め、ヘモクロマトーシスという遺伝子疾患がある種のアルツハイマー病の原因となりうることをつきとめた。

 この遺伝子疾患に関しては、西ヨーロッパ人の30%以上がこの遺伝子を保有しており、シャロン氏もその例外ではなかった。そして疑問は・・・

 『なぜ、ヘモクロマトーシスのような体によくない病気の遺伝子が大勢の人に受け継がれたのだろう?進化とは有害な遺伝子を淘汰するものではないのか?』

 通常、体内の鉄分はその吸収量を調節することで体内に余分な鉄がたまらないようにできている。しかしヘモクロマトーシスの人の体はつねに鉄が足りないと思い込み、過剰に鉄を吸収し続け、それが原因で様々な病を引き起こしてしまう。

 このようなやっかいな遺伝子が進化の過程で淘汰されずに子孫へ受け継がれてきたのはなぜだろうか?
 淘汰されなかった以上、その遺伝子が存在する方が有利な理由が何かあったはずなのだ。

 この疑問に関する次のような謎かけが本書に示されている。

質問 : 40年後に必ず死ぬと決まっている薬をあなたが飲むとしたら、その理由はなんだろう

答   : それはあなたが明日死ぬのを止めてくれる薬だからだ


 ほとんどの生物にとって鉄は必要不可欠なものだ。 人間はもちろん細菌も生きるために鉄を必要とする。
 人間の体内の病原菌やガン細胞も増殖するために体内の鉄を狙っている。

 物語は14世紀半ばのヨーロッパへ・・・・。
 腺ペストという恐ろしい伝染病が猛威を振るっていた時代だ。

 腺ペストによる被害は甚大なもので、その当時のヨーロッパ人口の1/3〜1/4にあたる2500万人以上の命を奪った。一方、この病気にかかった人の全てが亡くなったわけではないことも分かっていた。死んだ人と生き残った人を分けた要因、それは鉄だった。

 最近の研究によれば、体内の鉄分が豊富な集団ほどペストの害を受けていたことが分かったそうだ。栄養不足等で鉄が不足している人よりも、健康な人の方が感染率が高くなっていた。
 すると、体内に余分な鉄を蓄えてしまうヘモクロマトーシスの人は、ペストのような感染症に人一倍かかりやすくなるのではないかという疑問がでる。

 ところが実は、ヘモクロマトーシスの人は体内の鉄が病原体に使用されないように常時、鉄を封じ込めている状態となっている。ヘモクロマトーシスの人のマクロファージは鉄が非常に少ない状態となり、そのためマクロファージに見つかった病原体が彼らに取り囲まれると、他の細胞との接触を遮断されるばかりか、ついには餓死してしまう。

 これが普通の人の場合だと、マクロファージには豊富な鉄分が含まれているため、マクロファージが病原体を取り囲むと皮肉なことに病原体に鉄という栄養を与えることになる。

 そして・・・
 中年になるころ鉄の過剰蓄積であなたの命を奪うかもしれない遺伝子が選ばれたのはなぜだろう?その遺伝子は、あなたが中年に達するよりもずっと前に死ぬかもしれない病気から守ってくれるからだ・・・と、なるのである。

(中略)

 ヘモクロマトーシスの変異を受け継いだ人は、鉄を含まないマクロファージのおかげでペストに対抗できた。その人はヘモクロマトーシスのせいで中年以降に死んだとしても、それ以前にペストを生き延び、子を作るため、変異遺伝子を次世代に伝える。
 
 中年になるまで生き延びられる人が少なかった時代には、中年になるまで感染症で死なないというのはひじょうに有利なことだったのだ。


 また、こんな話も・・・

 たとえば、くしゃみ。

 普通のくしゃみは、鼻から入ってきた異物を それ以上奥に入れないようにはじき飛ばす、という生まれつき体に備わった防御機構。 だけど、風邪をひいた時に出るくしゃみは違う!!

 風邪のウィルスは くしゃみぐらいでは 追い出せないのだ。 

 風邪のウィルスは 人間のくしゃみ反射をどうすれば引き起こせるか学習し、それを利用してウィルスを広めている。  
 風邪を引いた時に出るくしゃみは 引いた人をを守る為ではなく ウィルスを撒き散らすためであったのだと・・・
 ウィルスの利益の為の反応がくしゃみだったのである!


 
 人類は 今まで細菌をやっつける医学を発展させてきたけど、それではイタチゴッコで、耐性菌も出現してくる。

 この本は 新しい医療の方向を示唆している。
 あらゆる生き物が種の保存が大事なら、人間と共存していけるように病原体を味方につければ良いというのだ。

 風邪ウィルスは人を殺さない。人に動き回ってもらってウィルスを広めてもらわなくてはいけないから。

 しかし、マラリアは、人に動き回られては困る。 衰弱して寝たきりに なってもらわないと蚊が血を吸えなくなるから・・・・

 そして、病原体を味方につけるとはどういうことか?

 マラリアにかかった人を、蚊帳付きベッドに寝かせて、蚊が寄りつかなくなるようにしたら、マラリアも種の保存の至上命令から、その毒力を弱めて 子孫を広める為に感染者に動き回ってもらうように 遺伝子が進化していくはず、という。

 あらゆる生き物が そうやって生き残る為の進化をしてきているのだという・・・


 その他、 
 なぜ、人間の体には、何の役にも立っていないように見えるDNAがこんなにたくさんあるのか?
 といった疑問を探求していき、何ができるのかを考えていくのである。

 読後感は面白かった!!
 目から鱗が落ちるである。
 このような啓蒙書が多く出てくることを期待したい。

 そういえば・・
 『生物と無生物のあいだ』も、面白い本であった。


目次

第1章 血中の鉄分は多いほうがいい?
第2章 糖尿病は氷河期の生き残り?
第3章 コレステロールは日光浴で減る?
第4章 ソラマメ中毒はなぜ起きる?
第5章 僕たちはウイルスにあやつられている?
第6章 僕たちは日々少しずつ進化している?
第7章 親がジャンクフード好きだと子どもが太る?
第8章 あなたとiPodは壊れるようにできている




著者 : シャロン・モアレム 

 アルツハイマー病による祖父の死をきっかけに医学研究の道に進み、同病の遺伝的関係の新発見で知られるようになった。最新分野である神経遺伝学、進化医学、人間生理学おいて博士号を取得している。
 ニューヨークのマウント・サイナイ医学大学院にて医学教育を修業し、研究を続けている。
 専門分野にとらわれないユニークな論文が高く評価され、現在もっとも注目を浴びる進化医学研究者である。


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遺伝子とゲノムの進化 (シリーズ 進化学 (2))
岩波書店
藤 博幸

ユーザレビュー:
遺伝子が変化する驚く ...

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恋愛指南 : 渡辺淳一語録(3) 性の奥義

2007/11/29 09:30
 死と生 

 凛子: 「あなたを好きになって、恋して愛したから、とっても美しく縛麗になれたし、毎日毎日、生きている意味がわかったし、むろん、いっぱい苦しいことがあったけど、その何十倍も嬉しいことがあって、死ぬほど愛したおかげで、全身が敏感になって、なにを見ても感動できたし、いろいろなものに、みんな命があるのもわかったし……」

 久木: 「でも、われわれは死ぬ……」

 凛子: 「そう、こんなにいっぱい、全身に入りきれないほど、素晴らしい思い出が詰まったから、もういいわ。もう思い残すことはなにもない。そうでしょう」 
 
 まさしく凛子のいうとおり、久木も精一杯恋して愛して、いま、思い残すことはなにもない。

 久木: 「生きていて、よかった」

 ・・・失楽園より・・・

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 男も女も このような本当の恋をしたいものだ。
 うわべだけの 見せかけの愛ではなく、死ぬほどの愛を・・・
 どれだけの人が このような恋を経験しているのだろうか??



 自分がわかる 
 
 恋をすれば、いままでにない自分を発見し、生み出せるとともに、自分がどういう者であるかということも知ることができる。
 俺は思っていた以上に身勝手で、自已中心的だったんだとか、優柔不断だとか、かなりの好色だとか、それまで気がつかなかったことがわかってくる。

 同時に、自分は意外に優しいとか、献身的だとか、我慢強いとか、好ましいところにも気がついてくる。このように自分を知るとともに相手への理解も深まり、その結果人間への関心が高まり、人間というものが好きになる。

 ・・・反常識講座より・・・

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 人間とは不思議なものだ。
 究極の状態にならないと真実が見えてこない。
 愛も同じである。
 自分が分かるとは素晴らしいことなのである・・・




 愛は非論理 
 
 愛し合っている二人にとっては、朝歯を磨くとき、歯刷子は一本で足りる。
 大好きな彼が使った歯刷子だと思えば、たとえいま、彼が使ったばかりの歯刷子でも、そのまま使ってなんの違和感もない。それどころか、同じ歯刷子を使っていることに、むしろ幸せを感じる。

 だがこれがもし、大嫌いな男がつかった歯刷子だとしたら、見ただけで不潔なバイキンの巣窟のように見える。

 これこそまさしく、理屈で説明できない、非論理そのものではないか。

 ・・・淑女紳士諾君より・・・

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 恋は盲目だという。
 好きになれば全てが好ましく、嫌いになれば全てが嫌になる。
 女性においてそれは 明確である。


 愛に 論理はない。
 好きに 理由はない。
 そこまでの 愛を経験する男性は少ないのも事実!!




 紳士と野獣 

 これまで男たちは、近づくまでが獣で、一度関係ができると途端に紳士というか、怠けだすことが多かった。

 しかしそれより、親しくなるまではひたすら紳士的に振る舞い、思いを溜めに溜めこんで、一旦親しくなったらたちまち獣になり、いつまでも愛する女を求め続ける。 
 これが、恋愛が深まるときの理想的なパターンである。


・・・反常識講座より・・・

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 女性は男性が野獣になるのを望んでいるのか・・??
 では、女性はそれを、態度で示しているだろうか?

 受身である女性は、性を享受することを恥じているのか?
 もっと、正直になったほうがいいのだろう。



 快楽の花園 

 あらゆる後悔や反省を振り切っても、なおいま目の前に迫っている愛に燃えたい。
 当然のことながら、ここから先は論理ではない。

 理屈でも知性でもなく、躯の奥底に潜む本能そのものが目覚めて暴れだす。
 ここまで火のついた女性に、倫理や常識などを説いても無駄である。

 すべてを承知で、なお堕ちていく女性には、理屈を説く人には感じることのできない、圧倒的な快楽の花園が見えている。あの人達にはわからない、めくるめくほどの愉悦をわたしは知っている。
 そう思ったときから、その女は一種の開き直りとともに、新たに選ばれた、性のエリートとしてのプライドさえもちはじめる。


・・・失楽園より・・・

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 なるほど・・そういうものなのだろうか?
 女性をそこまでに至らせることの出来る男性が日本にはどのくらいいたのだろう??
 性の後進国である日本では 男性側にも 大いなる責任がある。
 めくるめくほどの快楽を与えることの出来る男性もまた性のエリートである。



 豊穣 

 女性も四十半ばになると、これほどの奔放さと、豊穣さを身につけるものか。
 果てたあとの頭で滝野は漠然と考えながら、横にいる梓を見ると、髪の毛を乱したまま、静かに目を閉じている。

 その姿は、情事に疲れ果てて眠りの世界にさ迷うというより、いまは全身に沁みこんだ快楽を、なおゆっくり反芻しているようである。

 
 滝野はその、いまは動きを止めた女体に近づき、そっと囁いてみる。

 「凄かった……」

・・・かりそめより・・・

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 もう、何をかいわんやである。
 熟年女性の性の豊穣さとは・・・・

 全身に沁みこんだ快楽を反芻している女性を横にして 男もまた至福に浸れるのである。
 性の奥は深く 豊かである。


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 奥義を窮められるのは ほんの僅かの人である。
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【落花流水 私日記(59): 「勇気は香気を持つ精神力である」 】 

2007/11/26 15:45
〈第五十九〉《 H19.11.20-11.26》  

 日本の科学・技術が危ない 

11/21
 鉄鋼協会、第193回西山記念講座

 早朝より、東京・内神田のコープビルで開催された 第193回西山記念技術講座へ参加した。
 今回のテーマは 「鉄鋼業における最新の計測・制御・システム技術」 である。

 鉄鋼業の発展の陰には 計測、制御、システム技術が インフラ技術として、生産性・品質等様々な面の向上に貢献してきた。

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 特に、近年の技術開発の進展に伴い、従来計測できなかった状態計測が可能となりつつあることに加え、大量情報の高速処理ができるようになることで、部分最適化から全体最適化の制御へと更なる進化を続けている。

 今回の、西山記念技術講座は、この10年近くの計測、制御技術に関する基調講演と、製鉄所における技術動向、最新技術の応用等についての包括的な報告であった。

⑴ 東京大学大学院情報理工学系研究科の安藤 繁教授の、『 計測技術の最近の展開・原動力とその具体例 』では、 
 1.物理信号変換原理上の発展 : 光利用技術の多様化、オンライン分析技術、二次元同時計測、磁気センシング技術の高度化、光と電磁波の遷移領域の活用など。
 2.センサのデバイス上の発展 : 低価格で超小型高性能のマイクロセンサ、それらの信号処理機能、無線インターフェース、遠隔エネルギー供給の内臓、使い捨て化など。
 3.センシングシステム構成上の発展 : センサネットワーク、センシングの自律化と自己組織化、大型構造物の保全とリスク管理、視覚聴覚の認識技術の世界への広がりなど
の、最新の技術報告があった。
何れも、非常に興味ある報告で 更なる応用が期待されるものである。

⑵ 同じく、原 辰次教授の『 最近の制御・システム技術と今後の動向 』では、
 システム論としての体系化と実応用での検証の両者において成功をもたらしたロバスト制御の考え方を出発点として、ポストロバスト制御理論の方向性の紹介と、「最適性とロバスト性のトレードオフ」と「局所最適化のコンフリクト」の二つの観点からの安全性・保全性に優れたシステム化技術の動向について報告があった。

 その後、実例として、

⑶ 住友金属工業梶@窪田 淳之氏の『 計測技術の応用と今後の展開 』
⑷ 新日本製鐵梶@橋爪 健次氏の、『 制御技術の応用と今後の展開 』
⑸ JFEスチール梶@ 石川 好蔵氏の 『 システム技術の応用と今後の展開 』

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 および
 
⑹ 『 電気設備技術の発展と適用状況 』 が東芝三菱電機産業システム梶@の町田 精孝氏
⑺ 『 電力流通設備における保全技術の現状と変革への取組み 』が 『東京電力梶@小林 隆幸氏
 が報告された。

 日本の鉄鋼業の発展あるいは 総合的な日本の国力の元が科学・技術にあることは 言を待たない。


 ところで、文部科学省科学技術政策研究所が調査したところでは、研究開発人材について「研究者の質低下」を危惧している研究者が多い事があらわになった。

 昨年11〜12月、大学の学長や研究所の管理職、基本計画で重点の置かれた生命科学や材料科学、エネルギーなど8分野の一線の研究者ら約1400人に実施した結果によると・・・
 
 研究者の数や質を5年前と比較する設問では、「質が上がった」という分野は皆無。
 情報通信やものづくり、エネルギーなど5分野では「やや低くなった」と評価された。
 研究者の数もほとんどが「横ばい」か「やや減った」とされた。
 
 自由記述では、
 「ポストの減少で数も質も劣化」(環境)
 「博士号取得者は増えたが、全体として質は低下」(ナノ・材料)
 「分野内の領域ごとに偏りがある」(生命科学)−−などの回答があったという。

 現在必要な取り組みとしては、各分野とも「人材育成と確保」がトップで、特に、基礎研究を担う人材育成が急務とされた。
 最近とみに、日本の科学・技術の将来性が危ぶまれている。


 第3期科学技術基本計画と学術の振興と、題する論文において、黒川清氏は『 国の根幹は人つくり』と題して、以下のような意見を述べている。


 まず、21世紀,日本の課題として、

 日本はこのままで行けば2050年には35%が65歳以上という超高齢社会、人口1億程度と予測される。   
 そのときに還暦を迎える人たちはすでに16歳,50歳を迎える人はすでに6歳、これらの将来を担う世代がこれからの1O年間で受ける教育を考えれば、人材育成,大学改革は待ったなしなのである・・・と、大学の改革を提案している。

 国の根幹は人つくり として・・・

 これからの人つくりは「社会や組織に適合する人」を作るのではなく、一人ひとりが「個」として思考し・考え・行動する,そのような人たちによる社会を構成する。
 これこそがこれからの人つくりの目標であろう・・・と!!

 そして、子供は生まれつき科学者:子供の科学離れは大人の科学離れからと・・・

 子供は生まれつき好奇心のかたまりで,毎日新しいことに遭遇し,興味を持つ。
 なぜ? なぜ? と聞く。
 そのとき周りの大人はなんと答えるか。

 「花はなぜ咲くの?」、「星はどうして光るの?」。
 これらに対して当たり前と返事しているようではこどもの好奇心は育たない。 

 小学校高学年から急速に科学,理科への興味は失われていく。
 「ときめき」を育む教育でなければ,何で科学が好きになれるだろうか・・・と!!


 世界の一流大学は何を目指しているか?

 高等教育機関の大学の役割はきわめて重要であろう。
 社会の種々の職種の多彩な人材を育てるところである。 

 国際人材競争の時代,世界の「一流大学」,たとえばPrinceton, Cambridge, Harvard等々,そして世界の「一流」を目指す大学は世界の若者をひきつける場所になろうと学部教育に力を入れ,教員の学部教育への要求を高めている。 

 そこへ世界中の意欲ある若者が集まる。
 大学の詳価が高くなる。
 優れた教師が集まる。
 大学も好循環を形成する。 

 「一流大学」は世界の人材のネットワークのハブとなり,それがグローバル時代の国の安全保障の基盤も強化できるというものである。 「一流大学は国際村化」しているのである。
 そして、大学トップも教員も積極的に外から・・世界からリクルートする。

 「一流国立大学」の多くの教員がそれなりの理屈を挙げながら
 「学部の国際化? 英語で授業? 世界の若者に評価される?」 というだろう。 

 これからは、「官尊民卑」の日本の価値とは違う評価軸で大学が評価される。これが自発的にできないようでは、日本の大学,つまり「知の社会」はまだまだ「鎖国」といえよう。
 大学でさえそうなのだから,多くの人の考え方が「内向き」で,「鎖国」なのも致し方ないのである。 
 このグローバルの時代に情けないと思わないのが訝しい。
 これからの時代には「鎖国してはならない」のである・・・・と。


 21世紀のグローバルの「フラットな時代」では, 国力は組織人間や会社人間ではなく「個人」力なのである。 どれだけ個人カのある人たちを育成するかが国カの根幹なのである。 

 この50年,日本の多くの科学者も研究者も,アメリカの大学で育てられた人が圧倒的に多いのではないか? 
 これがなぜなのか,しっかり考えてみるべきであろう。
 科学や科学技術は国境を越えた普遍的な価値を提供する。

 だからこそ,「Science as a Foreign Policy」としてこれらを考えるべきであり,科学者も政策担当者もしっかりした国家ヴィジョンに立脚した国家政策を立案,実施していくべきなのである。

 それでなければ,日本は「鎖国マインド」のままであり,これでは21世紀の日本の将来は暗い。



11/22
 心温まるニュース : 「まあちん」の日課


 石川県志賀町の中学一年生・奥下雅士君は、月曜と火曜の週2回、午前6時半に起き、家を飛び出す。
 緩やかな100メートルほどの坂を、ダッシュして登る。

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 そこに一軒の駄菓子屋さんがあり、足の不自由な川口菊子さん(76)が住んでいる。
 奥下君は、川口さんのために、週2回、ゴミ出しをしてあげているのだ。

 きっかけは、ある雨の朝に見た光景だった。
 川口さんが右手に傘、左手にごみ袋を持ち、足を引きずりながらごみを出す姿を見て、決心した。
 最初は、両親も気づかずに「朝早くからどこへ行くのかな」と思っていた。

 ラムネやガムなど10円、20円の駄菓子が並ぶ川口さんの店は近所の子供のたまり場になっている。
 奥下君も小さい時からこの店に通っていた一人だ。


 川口さんは言う。

 まあちんに小遣いをあげようといっても 「ぼく、それが欲しくて、しとるんじゃないげん」 と言う。
 そんなまあちんが 好きで・・・いつも心の中で手を合わせています。

 川口さんはゴミを軽くするために生ゴミを減らそうとするが、奥下君は「大丈夫、大丈夫。重くても平気だから」と・・・

 「年も年だし、もう2年で店やめようかと思っている。 いつかまあちんのお嫁さん見られたらいいな」と、川口さんが言うと、まあちんは照れたように笑うばかりだった。



11/23
 諫早湾干拓、「失敗百選」に


 国営諫早湾干拓事業は、科学技術分野の歴史で重要な事故・失敗例として、文部科学省の外郭団体の科学技術振興機構(JST)がまとめた「失敗百選」に選ばれている。
 
 JSTは、失敗から得られた知識や教訓を後世に生かすことを目的に「失敗知識データベース」を作成、インターネットで公開している。

 失敗百選は、そのなかでも特に「典型的な失敗例」とされる。

 諫早湾の干拓については 「ノリを始めとする漁獲高の減少など、水産業振興の大きな妨げにもなっている」 と干拓による漁業被害を挙げ、 「走り出したら止まらない公共事業という国民的批判と不信を生み出した」 と指摘している。

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 諫早湾を分断した干拓堤防や調整池からの排水、干潟の消失などが原因と分析している。

 さらに、将来のための教訓として、「国はある時期に実施決定した公共事業であっても、社会経済条件の変化について的確に再評価を行うべきである」とまとめた。

 こうした評価について、当然の事ながら、農水省諫早湾干拓事務所は「農業面や防災面では高い評価を受けている」と反論する。
 
 しかし、我々は何を優先させるべきか?
 失ってはいけないものを、失ったのではないか・・??
 効率面だけしか考えなかったつけは 大きな代償を残していく。
 環境も河川も道路も農薬も・・・・

 失敗百選には、
 タイタニック号の沈没(1912年)、
 日航ジャンボ機墜落事故(1985年)、
 スペースシャトル・コロンビア号の帰還失敗(2003年)
 なども入っている。

 JSTの前身は科学技術振興事業団で、失敗知識データベースは、5人の大学教授でつくる推進委員会(委員長=畑村洋太郎・東大名誉教授)が取り上げる事例を決定し、その指示を受けて専門の研究者らが執筆する。
 1136件の概要や経過、原因、死傷者数、社会的影響などが記載され、昨年度は国内外から約450万回の閲覧があったという。


参考:

 「失敗百選」- 41の原因から未来の失敗を予測する -
 
 目次
 まえがき ─ 人は誰でも同じような失敗をする ─

第1部 「失敗百選」とは何か

I なぜ「失敗百選」を作ろうと思ったのか
 ─ なぜ「失敗ライブラリー」だけでは不十分なのか ─
II 「失敗百選」をどうやって作ったか,その知識の特徴は何か,そして利用効果があったのか
 1 失敗百選を作って,その効果を自分の事故で調べた
 2 失敗事例から失敗知識を抽出することが難しい
 3 大失敗の特徴 ─安全パイでこけた,今度も大丈夫,逃げる暇がない
 4 失敗百選を利用する

第2部 「失敗百選」を学ぶ
1.技術的な要因で,しかも機械分野のエンジニアが少なくとも最初に考えるべき力学的な設計要因
 1.材料の破壊
 1.脆性破壊
 タイタニック号の沈没(1912)/リバティ船の破壊沈没(1942)/デュプレシス橋の崩壊(1951)/長崎でタービンロータの破裂(1970)
 2.疲労破壊
ジェット旅客機「コメット」の空中分解(1954)/美浜原発2号機の蒸気発生器一次冷却水漏れ(1991)/敦賀原発2号機の熱交換器から一次冷却水漏れ(1999)/DC10のユナイテッド航空機墜落(1989)/遊園地で回転遊具「カオス」が墜落(2001)
 3.腐食
脱臭缶加熱コイルからPCBが米糠油に漏出(1968)/ガスタンク内のピストン吊り棚の腐食からガス爆発(2003)
 4.応力腐食割れ
フリックスボローのナイロン原料工場での爆発(1974)/カナダで天然ガスパイプラインが破裂(1995)/浜岡原発のインコアモニタハウジングから漏洩(1988)
 5.高分子材料
スペースシャトル・チャレンジャー号の爆発(1986)/ファイアストン社製タイヤのリコール(2000)/アロハ航空243便の機体構造剥離(1988)/プラスチック製のスキー靴が破壊(1994)/地球観測衛星「みどり」の太陽電池パネル破損(1997)/10,000 m級無人探査機「かいこう」ビークルの亡失(2003)/高速列車「ICE」の脱線転覆(1998)

 2.構造の倒壊
 6.バランス不良
友鶴事件(1934)と第四艦隊事件(1935)/トヨタのSUV1994年製「4-Runner」の横転(1995)/ベンツAクラスが走行テスト時に横転(1997)/解体作業中,頭を挟まれて死亡(1995)/アンテナ吊り上げ中にボルトが外れ転落(1982)/飲料自動販売機の転倒で下敷き(1998)
 7.基礎不良
セントフランシスダムの崩壊(1928)/水島のタンク破損による原油流出(1974)/工事現場内を移動中の杭打ち機が転倒(1997)/御徒町駅高架橋直下の道路陥没(1990)/上野の地下駅が地下水で浮上(1994)/山陽新幹線トンネルのコンクリートがひかり号直撃(1999)
 8.座屈
広島新交通システムの橋桁落下(1991)/槐戸橋の締め切り支保工倒壊(1991)

 3.構造の振動
 9.共振
ミレニアムブリッジの閉鎖(2000)/関西電力海南火力のタービン軸の飛散(1972)/苫小牧の原油タンク火災(2003)/「ポケモン」パニック(1997)
 10.流体振動
タコマ橋の崩壊(1940)/高速増殖原子炉「もんじゅ」のナトリウム漏れ(1995)/福島第二原発の再循環ポンプの損傷(1989)
 11.キャビテーション H2ロケット8号機の打ち上げ失敗(1999)/スーパーカミオカンデの連鎖破壊(2001)/美浜原発2号機の化学体積制御系配管から漏洩(2000)

 4.想定外の外力
 12.衝撃
フォード「ピント」の衝突火災(1972)/GMピックアップトラックの燃料タンク欠陥(1989)/タイプ3ドアの掛け金の欠陥(1991)/自動倉庫のリフト落下(1994)/高速道路で自動車に鉄製ふた直撃(1999)
13.強風
余部鉄橋から列車脱落(1986)/嵐の中でテイ橋崩壊(1879)/台風21号で送電鉄塔倒壊(2002)/青函連絡線洞爺丸の沈没(1954)
14.異常摩擦
技術試験衛星「きく6号」の静止軌道投入失敗(1994)/逆バンジー「スカイショット」でイスが鉄塔に激突(1998)/日比谷線の列車脱線衝突(2000)


2.技術的な要因だが,普通は副次的に考えている使用時の設計要因
 5.想定外の制約
15.特殊使用
箱型ブランコで女児の足が骨折(1997)/宅配便のスタビライザ損傷(2001)/焼き芋販売車の変速機損傷(1998)/レーザポインタで視力障害(1999)/デジタルビデオカメラでエアバスの操縦計器が異常(1997)
16.落下物・付着物
コンコルドの墜落(2000)/桜木町の63系電車火災(1951)/火山灰による航空機のエンジン停止(1982)/降雪のワシントンでの飛行機墜落(1982)/スペースシャトル・コロンビア号の墜落(2003)
17.逆流
豪雨でふたの外れたマンホールに転落(1985)/下水道のマンホールのふたが飛散(2002)/マフラー腐食で排ガスが車内侵入(1994)/ジェットバスで女児が溺死(2000)/大阪大学のモノシランガス爆発(1992)/MRIにボンベが引き込まれて男児に衝突(2001)
18.塵埃・動物
石油ファンヒータが不完全燃焼(1985)/カラーテレビが発火(1990)/コイルスプリングの防錆塗装不良(1997)
19.誤差蓄積
パトリオットミサイルの防御失敗(1991)/ソ連戦闘機による大韓航空機の墜落(1983)

 6.火災・天災からの逃げ遅れ
20.油脂引火
高圧空気タンクの発火・爆発(1995)/無人大形・自動ラック倉庫の火災(1995)/東京大学工学部のボヤ(2003)/上越新幹線大清水トンネルの完成直前の火災(1979)
21.火災避難
ドニャ・パス号の衝突・炎上(1987)/韓国の地下鉄火災(2003)/オーストリアのケーブルカー火災(2000)/北陸トンネルでの列車火災(1972)/モンブラン自動車トンネル内の火災(1999)/歌舞伎町雑居ビル火災(2001)
22.天災避難
明治の三陸大津波(1896)/日本海中部地震による津波(1983)/北海道南西沖地震による奥尻島の津波(1993)/火薬爆発による津波でハリファックス市街全滅(1917)/有珠山の噴火(2000)/ネバドデルルイス火山の泥流災害(1985)

 7.連鎖反応で拡大
23.脆弱構造
世界貿易センタービル崩壊(2001)/カーフェリー「エストニア」が沈没(1994)/ツェッペリンが水素爆発で墜落(1937)/韓国のサンプン百貨店崩壊(1995)/エンパイアステートビルへのB25爆撃機の衝突(1945)/高層アパートのガス爆発による連鎖崩壊(1968)
24.フィードバック系暴走
チェルノブイリ原発の爆発(1986)/エッチング装置でボルト飛散(2004)/富士重工「レガシィ」のアクセル緩まず,リコール隠し(1996)/エネルギー回収装置のタービン暴走・爆発炎上(1994)/小学校で防火シャッタ誤作動(1998)
25.化学反応暴走
セベソの農薬工場でのダイオキシン爆発(1976)/ボパールでのイソシアン酸メチル放出(1984)/オッパウの硝安爆発(1921)/ナップ製薬社での化学爆発(1995)/カリフォルニア製油所の廃油パイプが爆発(1997)/日進化工のヒドロキシルアミン蒸留塔爆発(2000)/アジア石油横浜工場でベンゼン爆発(1972)/ペンズオイル精製所の爆発(1995)/山梨厚生病院で高気圧酸素治療装置のタンク爆発(1996)/ルイジアナ州の穀物サイロの粉塵爆発(1977)/三井鉱山三池三川鉱の炭塵爆発(1963)
26.細菌繁殖
雪印乳業大樹工場製の乳製品集団中毒(2000)/雪印乳業八雲工場製の脱脂粉乳ミルク中毒(1955)/24時間風呂で水中出産の女児死亡(1999)/越生町で水道媒介のクリプトスポリジウム集団感染(1996)/狂牛病の発生(2001)
27.産業連関
富士通HDD不良問題(2002)/森永ヒ素ミルク事件(1955)/アイシン精機で工場火災(1997)/自衛隊練習機墜落・高圧線切断で関東広域停電(1999)/タンカーのナホトカ号の沈没(1997)

 8.冗長系の非作動
28.フェイルセーフ不良
ユナイテッド航空811便の貨物室ドア脱落(1989)/パンアメリカン航空103便の空中分解(1988)/ニューヨーク大停電(2003)
29.待機系不良
東証の株式売買システムが稼動せず(1997)/無人運転のニュートラム電車が暴走(1993)/NTT専用回線の19,000回線ダウン(1998)/福岡銀行で磁気ディスク故障(2000)/スリーマイル島原発の破壊(1979)/カンザスシティのホテル遊歩道崩壊(1981)


3.技術的な要因だが,人間や組織との関係が強い設計要因
 9.作業で手を抜く
30.入力ミス
不完全データ入力でアメリカン航空機墜落(1995)/単位系の取り間違いで火星探査機が行方不明(1999)/横浜市立大学病院での患者取り違え(1999)/三島駅で新幹線のドアに指を挟まれ,引きずられて死亡(1995)
31.配線作業ミス
京都や兵庫で広域停電(1999)/H2ロケット5号機の打ち上げ失敗(1998)/JR中央線の切り替え工事で復旧されず(2003)/中央線藤野駅から始まった運行管理トラブル(1999)
32.配管作業ミス
解体途中の中座が爆発(2002)/クリーンルーム内で女性の研究補助員が感電(1988)/大阪天六地下鉄工事現場でガス爆発(1970)

 10.設計で気を抜く
33.自動制御ミス
ロープウェイのゴンドラが壁に衝突(1992)/三菱自動車のリアディファレンシャルギアの破損(2000)/長野の駒場ダムの異常放流(2002)/中華航空エアバスが着陸失敗・炎上(1994)/焼津上空でJAL機同士がニアミス(2001)
34.流用設計
アポロ13号の生還(1970)/サーパス化学社の河川汚染(1997)/みずほフィナンシャルグループの大規模システム障害(2002)
35.だまし運転
ハットフィールドで列車脱線(2000)/富士石油袖ヶ浦製油所の水素化脱硫装置の爆発(1992)/信楽高原鉄道での列車正面衝突(1991)


4.技術だけではどうしようもない組織的な要因
 11.個人や組織の怠慢
36.コミュニケーション不足
明石の歩道橋上の圧死(1999)/八丈島で遭難漁船の捜索開始が大幅遅延(1999)/中日本航空のヘリコプタ・セスナ機衝突(2001)/常磐線三河島での列車三重衝突(1962)/JR東海道線で救急隊員轢死(2002)/カナリア諸島でジャンボ同士が滑走路上で正面衝突(1977)/国分川分水路トンネルの水没(1991)
37.安全装置解除
大月駅で特急と回送電車が衝突(1997)/ディーゼル列車が取手駅ビルに衝突(1992)/JCOの臨界事故(1999)
 
 12.悪意の産物
38.違法行為
バリュージェット航空機がマイアミで墜落(1996)/アイソトープの不始末で放射線被爆(1987)/蛍光灯安定器が破損してPCBが飛散(2000)/寶組の勝島倉庫爆発(1964)
39.企画変更の不作為
原子力船「むつ」の放射線漏れ(1974)/諫早湾干拓事業の反対運動(2002)
40.倫理問題
米国機械学会が民間企業と共謀して規格設定(1971)/糖尿病薬「リズリン」のリコール(2000)/自国で売れなくなった煙草を密輸で転売?(2000)
41.テロ
チェチェン・テロリストが劇場占拠(2002)/オウム真理教の地下鉄サリンテロ(1995)




11/24
 図書館へ行く。
 3連休中日の図書館は人で一杯である。
 行楽を楽しむ人もあれば、こうして図書館で過ごす人もいる。

 『亭主力』 : 天野周一 著 は面白い。

 この本には、夫婦円満のアイデア凝縮されている。
 福岡県に住む天野周一さんは、「全国亭主関白協会会長」らしい。

 亭主関白といっても、昔風の亭主関白像とは違う。
 「亭主が変われば、家庭が変わる。 日本も変わる」をスローガンに 《 亭主改造 》を訴え、より良い夫婦関係を模索している。

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 平成19年、団塊世代の定年退職問題で、世間は夫婦のあり方を模索するようになってきた。
 
 天野氏は 「妻に三くだり半をつきつけられそうになって考えた。 亭主関白の意味を取り違えていた・・と。
 関白は2番目の位。
 亭主関白は、妻を補佐するということかもしれない。
 妻に機嫌よくいてもらうのも“亭主力”」という。

 本書には夫婦円満のアイデアが凝縮されている。

 いわく “ 非勝三原則 ” 
 夫婦げんかでは、 @勝たない A勝てない B勝ちたくない

 これが、亭主族の家庭内生存率を高めるノウハウだと・・・

 そういえば・・・どこかで聞きました。

 歳をとったら 女房の悪口を言っちゃいけません。 
 ひたすら感謝する、これは愛情じゃありません、生きる知恵です。


 また・・・
 美しく老いる なんてわけがありません。  
 美しく老いる努力をすると 美しく老いる場合がある、と言わなきゃ


 これも、真実ですね。
 そして・・・

 煙草、酒、こんなにおいしいものをやめると・・身体によくないよ
 と、言った人も・・・

 皆さん良く聞いてください。 
 助平は病気ではありません


 皆さん 良い事を言いますね。


11/25
  赤門は 愚かに赤し 穂草立つ 
                                   岸本尚毅

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 季節はすでに晩秋・・・立冬も過ぎた。
 「十一月」は歳時記では「冬」。

 流石に此の頃になって、木々は少しづつ紅葉を深めていく。
 山奥ばかりでなく、街の風景も季節の彩りを変えていく。
 自然の風物との出会いはいいものだ。

 高浜虚子は現場で句会を開く「吟行句会」を定着させた。
 東京・府中のケヤキ並木に出かけたのを皮切りに鎌倉・鶴岡八幡宮まで計100回の吟行句会の記録が、『武蔵野探勝』としてまとめられた。

 ここに挙げた岸本尚毅さんの句は雑誌の企画で行われた東大赤門から上野・不忍池までの吟行句会で最高点を得た作である。
   
 日本の風景はいい・・・・・


11/26
  「勇気は香気を持つ精神力である」 
                                     曽野綾子

 私がこのブログを書こうと思った、雑誌「VOICE」の私日記は曽野綾子さんの日記である。
 歯に衣を着せぬ言葉で人生の経験を語る。
 クリスチャンの作家であるが、鋭い!!
 「神の汚れた手」、エッセー「誰のために愛するか」などなど・・・で知られる。

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 桜井よし子さんにしても、上坂冬子さんにしても 女性の論客は香気がある。
 精神力がある。
 素晴らしい人だ。


 吉田兼好は

  「初心の人 二つの矢を持つことなかれ」 
 と、言った。

 「徒然草」の中にある言葉であるが、的を射るとき、2本目があると、油断して当てにするため、1本だけでのぞめ、という教訓である。

 集中力が大事である。
 精神力が大事である。

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【落花流水 私日記(58): ミシュラン・ガイド】 

2007/11/22 08:40
〈第五十八〉《 H19.11.13-11.20》  

 ブランド志向と偽装問題 
11/13
 暖かな一日


 11月も中旬なのに、今年は秋の訪れが遅い。
 紅葉も11月末から12月になりそうだという。
 昔に比べて、1ヶ月は季節の訪れが遅くなったような気がする・・・


  末枯(うらがれ)の 若草山と なりにけり 

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 明治28年は子規にとって波乱の年になった。
 日清戦争から帰国の船中で喀血し、神戸病院に運び込まれ一命を取り留めたのがこの年であった。
 須磨保養院にて1カ月の療養後、松山へ帰った子規は、夏目漱石の下宿・愚陀仏庵に転がり込んだ。
 有名な話である。

 そして、東京への帰り道に奈良に寄り、かの有名な一句

「柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」  

 を作った。

 草木の葉の先が枯れる事を「末枯」れと言うが、 眼に写る光景は、 「若草山」という似つかわしくない地名であるところが面白い。

 若草山も枯れるのである。



11/14
  精密大腸検診受診 

 先日、便に血が混じっているような気がしたので、掛かりつけの医者に相談。
 結局、大きな病院での大腸検査を受ける事になった。

 胃の 内視鏡検査は過去に2度受けている。
 ピロリ菌の除菌も上手くいったが、大腸検査は まだ一度もしたことがなったので、これを機会に大腸の方も検査しておいた方が良いと言うことになった。

 事前説明を受ける。
 検査前、2日ないし3日から食事制限をする必要があるという。
 海草類や豆類、きのこ類といった食物繊維は、十分に消化されなかったものが腸の中に残って、カメラに詰まり、検査に影響するという事で控える。
 前日は素うどんとパンに蜂蜜を塗った程度のものですませる。

 さて、当日である。
 この、病院には15名ほどの人が検査に訪れていた。
 話を聞くと 今回で3回目と云う人もいた。
 過去に検査をしたことのある人が多いのに驚く!!
 案外、多くの人が検査を受けているようだ。

 医師の説明がある。
 この、病院では下剤は前日の夜に錠剤を呑むように指示があったが、2リットルの液体下剤は病院で2時間かけて飲まされた。
 2リットルという量は、多いが、2時間かけて飲むのでそれ程苦痛ではなかった。
 味も、スポーツドリンクに近く案外飲みやすい。

 その後、数回の排便により腸の中を完全に洗浄。
 これが、多少 面倒である。

 午前中にここまで終わり、午後いよいよ検査である。
 肩に腸の蠕動運動を抑制する薬を注射してから、肛門からゆっくり内視鏡を挿入していく。
鎮痛剤の注射はなかった。
 説明によると、この病院は、腸壁に内視鏡が当たり 万一傷がついたりする事故を避けるために鎮痛剤を注射しないという。

 基本的に、大腸内の粘膜には神経がないので、内視鏡が通過しても痛くない。
 ただし、S字結腸部分を内視鏡が通過する時に 鈍痛がある。
 数回往復させて、痛みを和らげながら奥まで挿入していく。

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 その後、引き抜きながら再確認・・・・
 最後は 肛門の周囲を精密に観察して終了。

 検査の途中でシューシューという音が聞こえる。
 これは、検査時に大腸内に空気を送り腸内を拡大するため。
 したがって、検査を受けた後は腸内にたまった空気がガスとして出る。
 検査後も少し、違和感がある。


 検査結果は良好。
 ポリープもないとの事であった。
 心配事が無くなって一安心。

 でも、これからも胃腸は大事にして、生活をしなければいけないであろう。


11/15
 社会保険庁


  今年から、年金を貰う事になった。
  早速、社会保険庁へ確認に行く。

  例の事件依頼窓口の対応が素早く愛想もいい。
  コンピュータの端末をたたいて、アウトプット。

  ちゃんと答が出た!!
  12月分から支払いが始まります!!

  安心して帰路に着く。



11/16
  科学技術と国家とスパイ 

 午後から、有楽町朝日ホールで、朝日新聞科学部創設50周年記念シンポジウム
 「科学技術と国家」 が開催されたので、聞きにに行く。
 
 前もって、参加応募していたものだ。
 ホールはほぼ満員。
 東京という場所柄もあるだろうが、人気の程を知らされた。

 昭和基地開設や初の人工衛星スプートニクの打ち上げなど、大きな科学ニュースが相次いだ1957年、朝日新聞は科学部を発足させた
 この、シンポジウムはその後半世紀を経て、我々の暮らしや社会に大きな影響を及ぼすようになっている科学技術についての有識者の講演やパネル討論である。

◆基調講演は立花隆氏で、総論と問題提起。
 人口問題や研究者絶対数の問題論文の質やアメリカ一人勝ちの構造、更には日本の閣僚に科学技術系の人がいない問題などなど・・・

◆討論は、以下の各氏によるものであった・・
立花隆 、黒川清(内閣特別顧問) 、柘植綾夫(三菱重工業特別顧問) 、後藤晃(公正取引委員会委員) 、猪口邦子(衆議院議員)、 司会=尾関章(朝日新聞論説委員)

 詳細は後記にするが、特に黒川氏の発言には 目からうろこが落ちるような意見が多かった。

 例えば日本の大学における後進性。
 改革が進まない事や、オックスフォードやハーバード大学では入り口では文系も理系もないこと。
 バイオは全員が必須科目であることなど・・・
 時代に応じた教育がなされている事とその重要性などなど・・・
 

 ところで、 科学技術と国家ということで最近の注目すべきニュースがあった。

 いわゆるマンハッタン計画とスパイ事件である。

 米国が第2次世界大戦中に原子爆弾を開発した「マンハッタン計画」について、決定的な機密情報をソ連にもたらしたスパイの名前をロシアのプーチン大統領が初めて明らかにしたものだ。
 研究者らは「20世紀のスパイ史に一ページを書き加える新事実」と注目している。

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        【マンハッタン計画の中心人物:オッペンハイマー博士】

 このスパイはジョルジュ・コワリ氏で、コードネームは「デリマル」と呼ばれたらしい。
 プーチン大統領は今月2日、昨年1月に92歳で亡くなったコワリ氏に対して、ロシア最高クラスの金星勲章を追贈。
 授賞理由の中で「彼のおかげで我が国の核兵器開発期間が劇的に短縮された」とたたえた。
 ソ連は米国から遅れることわずか4年、1949年に初の原爆実験に成功し、米国に衝撃を与えた。
 

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 コワリ氏は13年、米アイオワ州でソ連からのユダヤ人移民の子として生まれたが、ソ連に移住し軍の参謀本部情報総局(GRU)にスカウトされた。
 40年に米国に派遣されたコワリ氏は、マンハッタン計画の司令部とウラン濃縮施設が置かれたテネシー州オークリッジの研究所に勤務して、機密を入手。 情報をソ連に伝えたとされる。

 さらに、これとは別の原爆開発に貢献した伝説的ロシアスパイ死去のニュースも流れた。
 
 これは、米国の核研究情報を入手して旧ソ連の原爆開発に“貢献”したKGBの伝説的スパイ、アレクサンドル・フェクリソフ氏が26日、93歳で死去したというものである。
 1940年代前半、在ニューヨーク・ソ連領事館に勤務し、米ユダヤ人のローゼンバーグ夫妻を協力者に「マンハッタン計画」の機密情報を入手したほか、ロンドンでもドイツ出身の核科学者、クラウス・フックス氏を通じて米英の核研究情報を得たもので、62年のキューバ危機では米ソ交渉の裏の仲介役としても活躍した人物である。

 KGB系教育機関での後進育成を経て74年に退役、96年には「ロシアの英雄」称号を授与されたという。
 生前、17人の外国人協力者を操作していたことを明かしていた。

 いずれにしても、科学技術は近代国家にとって最重要事項である。
 軍事技術は言うに及ばず、国の基幹技術がその国の国際的な位置づけに大きな役割を果たす。

 国家が関与するのはどこまで関与しなければいけないのか?
 教育システムと併せて大きな課題である。

 科学技術長官に 文系を配置してきた日本の政府にその意志があるのか?
 中国共産党幹部には工学部出身者が多い。
 アメリカに於いてもしかり。

 わが国の国家戦略が問われている。


11/17
 北九州へ半年ぶりに出かける。
 今回は、初めてスター・フライヤーを使っての北九州空港利用である。

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 昨年3月の開港であるから、既に1年半を経過している。
 北九州市小倉南区と京都郡苅田町に跨る人工島に位置する海上空港であるが、霧にも影響を受けずに定期運行が出来ているようだ。

 フライトは時刻も予定通りで快適であった。
 但し、空港からの小倉市内までの便は悪い。
 連絡バスの本数は少ないし遠い。
 時間的には、福岡空港から新幹線で小倉に行くのと変わらない。

 ただ、北九州空港の近くには日産の苅田工場やトヨタの苅田工場がある。
 トヨタは更に部品工場の建設を近傍に建設中である。
 自動車関係者にとっては、この上なく便利な空港になったであろう。


11/18
  愛は疎ましい 「都合のいい男」で十分・・?? 

 南仏ニースに小さな部屋を借りているエリック(50)は売れない作家。
 定職につかず自由を謳歌してきたが、最近は生活を支えてくれるパートナーを探している。

 エリックは英語が堪能で、南仏に住む英国人マダムにフランス語を教えながら生活をやりくりしている。
 マダムは、夫が出張に出かけるとエリックを呼び出す。
 マダムは夫の愛を感じないと嘆くが、経済力のないエリックと暮らすつもりはない。
 エリックは生活のために呼び出されるままにやってきて夕食と朝食を共にし、レッスン代をもらう。

 こうして蓄えができると格安航空券を手に入れてパリに飛び、セーヌ川沿いの古本屋を一軒一軒回り、長年したためている大作に必要な資料を探す。

 お決まりの散歩を終えて、エリックはフランソワーズに電話をかける・・・
 彼女は、気軽に泊めてくれる女友達だ。
 彼にとって女友だちは、友情で結ばれた関係を指し、ベッドを共にすることはない。

 ところが、フランソワーズにとって男友達は微妙な関係も可能だ・・・
 エリックが泊まるはずだった夜、不定期にやってくる別の男友達が来ることになった。
 そのオトコは妻子があるのに「気分転換」が必要でフランソワーズのベッドで寝ていく。
 彼女は、エリックとの約束よりも気まぐれなオトコの訪問を優先した。

 当てにしていた宿を失ったエリックは説教を始めた。
 「そのオトコには君への愛がないだろう?」

 フランソワーズは平然と答える・・・「だから都合がいいの」。
 彼女は、『自由でいたい、自由が大事』と繰り返す・・・。

 「人を愛したら自由でいられないでしょう?」

 女友達がパートナーに代わるかもしれないというエリックの期待をよそに、フランソワーズは自由を追い求めている。
 結婚も同棲もパクスも興味がない彼女は30歳を超えている。
 
 必要なのは「都合のいい男友達」。
 束縛を嫌う彼女は、愛も疎ましい。


 参考:バクス

 日本には馴染みのない概念だが、パクスとは結婚を緩くした「準結婚制度」。
 パクスと結婚を比較すれば、その違いが分かる。

 ・結婚は「男女カップルのみ」に限定されるが、パクスは同性カップルも締結できる。
 ・結婚は原則として「両者の合意」があって解消されるが、パクスは片方の意志だけでパクスを解消できる。
 ・結婚には貞操義務があるが、パクスにはない。

 パクスでは財産を一方から他方へ贈与するなどして共有の形にすることができる。
 別れるときは財産を分けることになり、一方が亡くなった場合は、残った者が財産を譲り受けることも可能だ。


 東京は木枯らし一番 

 西高東低の冬型の気圧配置が強まった18日、東京で木枯らし1号が吹いた。
 昨年より6日遅いらしいが・・・。
 午後4時ごろから北北西の冷たい季節風が強まり、6時頃は18メートル近い風が吹いた。
 もっとも、日中は穏やかに晴れ、昼間は19度近かったのに・・・である。

 そして、赤坂プリンスホテルにはクリスマスの装いが・・・・
 寒空にツリー模様のライトが窓を飾っている。
 素敵な景色である。

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11/19
  ミシュランガイド東京版 

 東京のレストラン三つ星は8軒 「東京は世界一級の美食の町」と・・・

 東京ガイドに掲載されたレストランは150軒で、掲載されたレストランすべてに星がついたようだ。
 最も卓越した料理と評価される「三つ星」には8軒が選ばれ、ミシュランガイドの三つ星レストランは世界中で68になったという。

 「二つ星」には25軒、「一つ星」には117軒が選ばれた。
 ガイド全体では、日本料理が6割を占め、他にフランス料理、イタリア料理、スペイン料理、中華料理などが掲載されるとともに、28軒のホテルが紹介されている。

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 さあ大変である。
 ブランド志向の奥様族が 殺到するに違いない!!
 何と言っても、日本の女性はブランドに弱いから・・・・

 バッグと言わず、ファッションも 食もブランド頼り。
 それに付け込む贋物や偽装の数々・・・・

 確かに、東京は今や何でもありの街である。
 東京では何でも手にはいるし、文化の香りも高い。

 食も日本人の繊細な舌が世界一の美食の町を作ってきたのだろう。
 だが、本当に日本人の舌が本物かどうか怪しいところもある。
 ブランドで美味しいと思ってしまう。

 地鶏も牛肉もブランドをつければ売れる。
 中味は違うものだったのに、美味しい美味しいといって食べたではないか?

 TV番組の目隠しテスト。
 天然ふぐと養殖ふぐと刺身こんにゃくで、本物が当てられない・・・
 岩手産のマツタケ(1本1万円)とカナダ産のマツタケ(1本200円)とエリンギをマツタケお吸い物の元で炊き上げたものが区別できない。
 結局、本物の味は分からない。
 何でもいいのだ・・・・

 そして、ミシュランのガイドブック!!
 大勢の奥様族や若い女性が押しかけて、美味しい美味しいというだろう。
 『さすが三ツ星ね!!』と・・・・
 普段、何を食べていらっしゃいますか??


 ミシュランは、特に日本料理には敬意を評し、6割選んである。

 ガイドブック作成は、約16万軒あると言われる東京のレストランから、まず1500軒を「プレリスト」として選び、日本人とヨーロッパ人の5人の覆面調査員が1年半かけて訪ね歩いたというから凄い。
 盛り付けの見た目や味のほか、食材の鮮度、仕込みの度合いなどによって星の数を評価しているという。

○三つ星に選ばれたレストラン(8軒)
・かんだ(日本料理)
・カンテサンス(現代風フランス料理)
・小十(日本料理)
・ジョエル・ロブション(現代風フランス料理)
・すきやばし次郎(日本料理 寿司)
・鮨 水谷(日本料理 寿司)
・濱田家(日本料理)
・ロオジエ(フランス料理)


 どんな人に これらの店は似合うのかしら??



11/20
  りりしい日本に 

 あの発明家、ドクター・中松氏が・・・ 
 『私が生きているうちにしたいことは、戦前の日本を知っている私しかできない「昔のように誇り高い、りりしい日本にする」ことだ』 という。

 『このために本を書いたり、大学で講義したり、選挙に出馬して、日本復興を呼びかけているが、選挙民は本当に理解してくれているのだろうか?』 と・・・

 青空の澄んだ戦前の日本、玄関の鍵を開けていても泥棒の入らなかった日本が、終戦直後から玄関に鍵をかけていても泥棒が入る日本になった。

 戦争を知らない人が製作するテレビは、日本が負けた戦場を映し、兵士にネガティブなコメントを言わせて日本の過去が暗かったと繰り返し、健全な戦前の日本を報じない。
 戦前を知らない人が「日本は負けるのがわかっていて開戦した」という本を書く。

 目的は何?
 その方が、教養があるように見える??
 中国や共産党への媚び・・??

 自分の住んでいる日本の悪口を言えば大衆に受け、視聴率や読者を増やせると思っているのか? 
 今もって従軍慰安婦や南京大虐殺を創作し、教科書は外国を気にする。
 日本の政治家はひたすら外国へのひけめを感じ卑屈外交を繰り返す。

 政治家も品格が落ちた。 官も民も品格が落ちた。
 多くの政治家が政治を使って私腹を肥やした。
 官は接待で高い買い物をし、無駄なものを作り自分の事しか考えない。
 社会保険庁のあの見事な国民不在の責任感の欠如はどこから生まれるのか?

 民は耐震偽装や賞味期限ごまかしに象徴される食品偽装。
 産地偽装や銘柄偽装、さらには古い餡を使ったりして金儲けにまい進する。

 なぜ、こんな日本になったのだろう。
 かくも品格のない日本になってしまったのは歴史の宿命であろうか?

 中松氏は、日本がこうなったのは終戦が原因であるという。
 日本は史上すべての戦争で勝っていたので、終戦のやり方が分からず、やり方がまずかったと・・・
 彼は、終戦のころの誰も書かなかった本を書こうと思っているようだ。
 なぜなら日本の歴史を考え、また、今の「政官民総商人現象」を抜本的に解決するために必要なことだからだと・・

 金もうけはすばらしい?  
 
 そういえば今、官民あげての子供向け金融教育が盛んだ。
 
 日銀は平成17年度を金融教育元年と位置づけ、金融教育プログラムの開発に着手。
 小中高の児童・生徒計約8万8000人を対象に金融経済に関する基礎知識を調査し、幼稚園から高校まで全国45の学校における金融教育の実践事例集をまとめ、全国の小中高校に配布した。

 証券業界も熱心だ。マネックス証券は昨年1月、小学校5年〜中学3年の生徒28人に10万円を3カ月間、実際に運用させる『株のがっこう』を開催。日本証券業協会が開発した『株式学習ゲーム』は東証1部上場企業約300社の株取引を行い投資成果を競う教材で、昨年度は5万数千人の中高生が体験した。
 
 NPO法人金融知力普及協会(理事長・伊藤元重東大教授)は、今年から全国の高校生を対象に「金融経済クイズ選手権(エコノミクス甲子園)」を開催した。

 なぜ、金融教育が必要なのだろう??
 日銀情報サービス局の園田耕三・金融教育プラザリーダーは「小学校低学年で大金を無計画に使う事例が見られること、ITの浸透で保護者の知らないうちに株式などの売買ができてしまうこと、それに金融の基礎知識が欠如していることなどが理由です」と説明する。「金融商品の複雑化や経済のグローバル化で家庭も学校も金融知識を教えられなくなった」とも。

 しかし何かがずれていると思う・・・
 お金のことは他人から教わるものではなく、まず親が子供に話すべきことではないか?
 中学生頃までの大事な人格形成期に、働く意味やお金を得る苦しみを教えないと労働そのものや自分の親を軽視することにつながる。 
 村上ファンド前代表の村上世彰被告は、小学4年の時に父親に「稼いでみろ」と渡された100万円を運用したのが投資家の原点だった。
 IT時代の寵児だった前ライブドア社長、堀江貴文被告は「お金で人の心も買える」と豪語した。

 だが、そんな心は人の心を破壊してしまう。

 経済アナリストの森永卓郎氏も 

「彼らは企業の文化やそこで働く従業員の気持ちも斟酌できず、金もうけでもルール違反を犯した。お金がお金を生むことを未成年が覚えたら、ろくなことにならない」

と断言する。

 教育の原点が間違っている!!
 これも、戦後60年の負の遺産か??
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恋愛指南 : 渡辺淳一語録(2) 恋をすると・・

2007/11/15 22:47

 タイミングと 恋する女性 

 後悔 

 「いまを捨てて、明日にとか来年には、などといっているうちに、なにもできなくなるかもしれない。
 そんなことで後悔するのは、いやだわ」


 ・・・失楽園より・・・

 昔、女優の岡田嘉子は 『後悔には 二つの後悔がある』といった。

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 一つは、あの時 どうして そうしなかったのだろう・・・と、いう後悔。
 もう一つは、あの時 どうして そうしたのだろう・・・と、いう後悔。

 女は今という時の重要性を直感的に知っている。
 


 その瞬間 

 「いまだ……」
 小さな声が伊織のなかで囁く。

 愛は深さもさることながら、タイミングもまた重要である。
 「あのとき、こういってくれたら」「こうしてくれたら」という悔いは、男と女のあいだには無数にある。

 そのときなら受け入れられたものが、いまは受け入れられない。
 逆に、いまなら受け入れられるものが、そのときは受け入れられない。
 ほんのわずかなタイミングの違いで、消えていった愛はかぎりなくある。

 ・・・ひとひらの雪より・・・

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 男と女はタイミングである。行くと決めたら行くべきで、
 それで失敗しても、行かずに悔いるより傷は浅い。





 恋をすると 

 恋愛をすると女性はきれいになると言うが、たしかにこれは事実である。
 恋している女性の肌はみずみずしく艶がある。


 性を堪能している女の表情は和み、肌は濡れているように見える。

 ・・・・解剖学的女性論より・・・

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 本当に女性という 体は不思議である。
 男と違い、恋をすると傍目に解るくらい輝く。

 貴女、恋をしてるでしょ!! と、言われる女性は 間違いなく美しい。




 内側からの化粧品 

 女性の多くは、美しくなるために化粧品をつかうが、恋愛は体の内側から塗る化粧水だと思っていい。
 この作用機序は、まず愛されているという自信が精神的な高ぶりとなり、それが刺戟となって血の巡りがよくなる。

 さらに満たされた肉体関係によって女性ホルモンが活発に分泌するようになり、それによって全身が女らしく艶めいてくる。

 これに反して愛されていないか、愛に満たされていない人は、外見がいくらきれいでも、どこかギスギスして乾いた感じになる。 このあたりが恋愛のさらなる効用で、高い何万円もの化粧品を買うより、はるかに効果がある。

 ・・・・反常識講座より・・・


 恋すると、女は美しく、男は生き生きととしてくる。
 まさしく、恋はその人を内側から輝かせ、引きたたせる最良の化粧品である。


 もう、何も言うことはない!!




 緊張することが 

 遠野との恋は緊張の連続であった。

 妻子ある人と世間的には許されぬ、いわゆる不倫の恋をしている。
 その思いが、常に他人にうしろ指をさされまいという気構えになり、必要以上に突っ張ることになる。
 もっとも、その緊張感は悪いほうに働くとはかぎらず、むしろそのおかげで強く、美しくなれた部分も無数にある。

 修子が年齢より若く、美しい容姿を保っていられるのも、仕事をてきぱきとこなせるのも、緊張があってのことである。

 家庭という安住の場に入ったら、これほどの勁(つよさ)は保てなかったかもしれない。
 緊張こそ、女を美しくさせる原点である。

 ・・・メトレス愛人より・・・


 女性を美しくする 要素は多い。
 緊張感が美しさを生むのは、きりりとした姿であろうか・・??
 だらしない姿は美とは縁の遠い存在である。

 舞踊や演芸での姿の美しさも また相通じるところがある。

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 様式美は 緊張感から生まれる。


 恋をして、不倫をして 
 緊張感の中から きりりとした 美が生まれるとしたら素晴らしい。


 

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恋愛指南 : 渡辺淳一語録(1) 口説く

2007/11/15 08:32
 女性というものは・・・ 


 口説く 
 
 とやかくいっても、女性は懸命に一途にかき口説く男に弱い。
 いや、それは男も同様、口説かれて悪い気はしない。


  ・・・源氏に愛された女たちより・・・

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 口説きは 日本の男性の最も、不得意とするところである。
 何故か・・??

 一つには 文化の違いであろう。 口説いたことがない!!
 二つ目には 断られたときの悲劇を予想する・・・

 そして、三つ目は 男のおかしなプライド。

 恋愛は おっちょこちょいでないと 成り立たないところがある。



 小マメな情熱 

 恋愛というものは自らエネルギツシュに声をかけ、恥をしのんで訴える。そういう小マメさがないとできない。

 よく「アイツは小マメだから」と言う人がいるけど、小マメというのは立派な才能ですからね。  自ら傷つくのを恐れたり、いい恰好しいの他力本願の男にはできないでしょう。


 ・・・[失楽園]の性を語るより・・・

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 確かにそうであろう・・・
女性にとって男の評価は、

 1.マメ
 2.金
 3.顔

 ともいう!!

 女性にとっては 私にどれだけ誠実に、また熱心に迫ってくるかが問題である。
 美女がブス男を連れて歩いていると言うが、それは、男がマメであるからなのだ!!

 世の男性は考えを改めるべきであろう。
 でも、サラリーマンは忙しい!!

 高樹のぶ子 さんは、サラリーマンは恋愛小説の主人公には向かないと言った。
 何故か??
 それは、彼らは忙しくて 恋愛にうつつを抜かしている暇がないのだと・・・

 
 同様に、女性にとっても仕事と恋愛の両立は難しい・


 女が仕事に熱中すればするほど、男が求める女らしさは消えていく。
 仕事に集中する分だけ、女から甘えや優しさが消え、かわりに厳しさや逞しさが表に出てくる。
 これは当然で、厳しさと甘さと両方をもて、というのは男の身勝手な要求というものである。
 仕事をもっている女性は、いつも、この女らしさと仕事ができるという、二つの狭間で迷うことになる。


 ・・・化身より・・・



 耳の感触 

 「好きだ……」
 
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 聖子はその声を、地を這う風の音のようにきいた。低いが忍びやかに、その声は聖子の体のなかを通りすぎていく。
 
 熱く優しい耳の感触に身をゆだねながら、聖子はいまは、ほとんど抵抗する気力を失っていた。

 ・・・夜の出帆より・・・

 そして、口説いたら 『好きだ!!』 の一言が・・・

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 表現力 

 やはり表現力のある人が勝っちゃうんですね。
 誠実なんていうより、とにかく、女性には、好きなら好きとはっきり言わなければいけない。

 インテリの男はそれが言えないから、往々にしていい女をとり逃がしてしまう(笑)。


 ・・・華麗なる年輪(森茉莉さんとの対談より)・・・

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 すべての恋は、まず自分の気持を正直に告げることからはじまる。
 なにもいわずに、相手がわかってくれるはずだと思うのは、自己中心的な怠け者にすぎない。


 今さらながらである・・・・・


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【落花流水 私日記(57):裕次郎のラブレター】 

2007/11/14 19:08
〈第五十七〉《 H19.11.06-11.12》  

 赤蜻蛉 筑波に雲も なかりけり 

11/4
  晴れ着うれし七五三 

 長女の子供のうち、二番目の孫(女)と三番目の孫(女)が7歳と3歳になる。
 今日は日曜日で快晴。
 少し日にちは早いが、市内の八剣八幡神社に 子どもの健やかな成長を願い「七五三まいり」へ。

 3歳の孫に、着物を着せてやるために我が家へ立ち寄り、晴れ着姿で出かける。
 振り袖姿におめかしした孫は嬉しそうである。
 今では、普段着物を着ることはないから・・・・

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 七五三は、男の子は5歳、女の子は3歳と7歳の年の11月15日に、成長を祝って神社・寺などに詣でる行事で、本来は数え年だが、現在は満年齢で行われる場合が多い。
 現在では全国で盛んに行われているが、元来は関東圏における地方風俗であったらしい。

 7歳の少女

 旧暦の15日は、二十八宿の鬼宿日(鬼が出歩かない日)ということで、何事にも吉であるとされた。
 旧暦の11月頃は稲作の収獲を終え、その実りを神に感謝する月であり、15日に、氏神への収穫の感謝を兼ねて子供の成長を感謝し、加護を祈るようになったらしい。

 現在では11月15日にこだわらずに、11月中のいずれかの土日・祝日に行なうことも多くなっているようだ。
 本来の習俗は、3歳は髪を伸ばす「髪置」、5歳は袴をつける「袴着」、7歳は紐付きの着物に代わって、大人の装いをする「帯解・紐落」の名残りである。 
少女は、7歳の この時に初めて化粧をして貰う場合が多いが、七五三は奇数を縁起の良い数と考える中国の思想の影響である。
 
 千葉県や茨城県の一部では、結婚披露宴並の豪華な披露宴を多額の費用を掛けて開催する場合もあるそうだが、我が家は お参りだけである。


11/06

 夜、旧友から 高校時代の同窓会の連絡が入る。
 懐かしい声である。
 相手が名乗った時に、直ぐに “ ** 浩 ?”と、名前が口に出た。
 40年の時を過ぎても、名前が出てくる!!

 古い記憶の素晴らしさを思うと同時に、新しい事の記憶できない事の不思議を思う。
 脳の細胞は古いものは死ぬはずなのに、どうして記憶は甦るのか??



11/07
  くれなゐの落葉の降れる山径を ひと日歩けば死者はやさしき 
                      《 前 登志夫 》

 今年の秋は遅い。
 例年だったらら、紅葉もはじまりそうだが なかなか始まらない。
 だが、奥深い森の中に入ると、違った時間が流れているのを感じる。

 前 登志夫さんは吉野山住みの歌人である。
 この吉野という「貴種流離」の土地に生まれ、育った歌人の胸内には混沌とした思いが渦巻き森への憧れと諦念が交錯するのだろうか。

 彼は最新歌集 『落人の家』 の後書きに言う。

 《  「過酷な経済至上の世の中では、一市民として慎ましくおのれの生をいとなむ風景は、まるで落人のようにすら見えたりします。 わたしの変りばえのしない老の山住みを、落人の風景と見ることによって、ささやかな歌物語として、いまの世を生きぬくことができればと感じるばかりです」。 》 と・・・

 樹木の上から舞い落ちる紅葉の枯れ葉を目にしながら、人影のない山道を歩いていると、全ての死者たちが生き返ってくるような気がする・・・と思う。
 作者は、いにしえを思い、そして今を改めて感じるのだろうか?

 その 前氏が 『景色が織り成す文化』 として、

 “ ちょっとした里山ですね。
人間の暮らしの細やかな、そこにドラマがあって、そういう里山のたたずまいというんでしょうが、それは青の領域であり、一つの死者の世界ではあるのですが、何か大変力を与えてくれるものかもしれません。
 そういう原郷への回帰幻想、生命の源に立ち返ったような思いを与えてくれるのだろうと思うのですが、文化財というのは本来そういう時間をはらんでいるんじゃないかと思います。 ” 
と述べている。

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 文化とは、時間と共にあるのだろう。



11/08
 シャトル「ディスカバリー」帰還


 最近は、もうシャトルのニュースもあまり流れない。
 ニュースバリューは無くなったのであろうか?

 しかしながら、NASAは今でもシャトルを打ち上げているのだ。
 ディスカバリーは米東部時間7日午後1時1分(日本時間8日午前3時1分)、ケネディ宇宙センターに帰還した。

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 今回のミッションは、日米欧の複数の施設と国際宇宙ステーション(ISS)本体とを結ぶ設備「ハーモニー」を仮設置し、来年2月からの日本実験棟「きぼう」の建設準備を整えるためのものだ。
 
 NASAはISSを10年に完成させるため、シャトルをあと10回打ち上げる予定になっている。
 12月には欧州実験棟「コロンバス」が、「きぼう」に先立ってISSに取り付けられる予定だ。
 
 「きぼう」は来年2月に土井隆雄飛行士が最初の部品の「船内保管室」をエンデバーで運ぶ。その後、星出彰彦飛行士が搭乗する4月のディスカバリーなど2回の飛行で完成させる計画だ。
 ディスカバリーの今回の飛行ではISSの太陽電池パネルにトラブルが発生。左舷端のパネルに入った裂け目の修理などに時間がかかり、飛行期間を1日延長したが、日系3世のダニエル・タニ飛行士(46)は「ハーモニー」の本設置などにあたるため長期滞在をクレイトン・アンダーソン飛行士(48)から引き継ぎ、ISSに残った。

 まだまだ、宇宙開発は続く・・・・

 ところで、最近は遠出の車の運転にNAVIが欠かせなくなった。
 いちいち、地図を広げなくても目的地に着けるよう案内してくれるのは便利この上もないが、逆に古い地図だと困る事も多い。
 新しい道路情報が無いために、遠回りになったりすることも・・・
 私のNAVIの地図も古くなった・・・と、いうことで新しいものへ交換することにした。

 しかし・・・地図帳は安いのに、DVDの地図は高いぞ〜〜


11/09
 君は 益若 つばさを知っているか?


 当然のことながら、私は益若つばさ を知らなかった。
 昨日、偶然TVで特集をしていたが、彼女の経済効果は年間100億円に上ると云うから驚きだ!!

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 彼女は1985年10月13日生まれで、日本の女性ファッションモデル。
 芸能事務所に所属せず、フリーで活動しているという。
 ファッション雑誌「ポップティーン」、「egg」の専属モデル、LIZ LISA、LIZ LISADOLLのモデルスタッフ、Jerrygirlのイメージモデルとして活躍しているらしい。

 彼女の意見でバッグや靴のデザインが決まっていくという・・・・
 何とも、スーパー・モデルの力は凄い!!
 100億円効果の一端が垣間見れる。

 彼女は、性格としては非常に人見知りで、ネガティブであると本人みずから述べている。

 しかし、

 「明日には仕事がなくなるかも知れない」
 「今の状況が当たり前だと思わないようにしている」

 と、語るなど、今の若者にしては驚くほどしっかりしていた。

  お祖父ちゃんが大好きで、1本600円のバナナをお土産に持参するという!!
  危機感と優しさを持ち合わせた女性が好感を呼ぶ。

  尤も、そのスタイルからは想像出来ないが・・・
  見た目だけでは判断を誤る。


 DENON 銀座音楽倶楽部を聴く 

 昼間、東京ビッグ・サイトへ 展示会を見に行く。
 帰りに 時間があったので、銀座千疋屋ビルで開催されている、DENON銀座音楽倶楽部へ立寄る。
 今日は、11月の定例開催日である。

 既に始まっている。部屋には16−20人は入れるだろうか・・
 中央部のラックの中には、DENONの最高機種スーパーオーディオCDプレーヤー DCD-SA1 とプリメインアンプ PMA-SA1 を、スピーカーは DALIの HELICON 800 MK2 を中心に据付け、視聴が行われていた。

 以下、前出・・・


11/10
 クラビノーバとタカラトミーと・・


 3歳の孫娘が YAMAHAの音楽教室に通いだした。
 長女も次女も小さい頃に通わせた教室である。

 長女は中学1年までピアノを練習した。
 転校その他の理由で、その後止めてしまったが ソルフェージュまで終えると相当の実力はつく。

 長女の使っていた、ピアノは 彼女たちがスペインに赴任していた1昨年処分したばかりだ。
 もったいない事をしたが仕方がない。

 孫娘がどの位練習するか分からないが、取敢えず家出の練習用にグラビノーバを購入してあげる事にする。(親バカ以上か??)

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 この、クラビノーバ!
 ヤマハの電子ピアノで、商品名はラテン語で「新しい鍵盤楽器」という意味。
 一応、ピアノと同じような88鍵盤でピアノ演奏ができる。

 ピアノ線をハンマーで叩いて音を奏でる生ピアノに対し、クラビノーバはコンサート用のグランドピアノの音をデジタル録音し、演奏時にはそのリアルな音色を再生しているものだ。
 生ピアノと違いボリューム調節が出来るのとヘッドフォンが使用できるところがいい。
 色んな、音色に変えることも出来るし、入門用として 買うことにした。


 ところで、タカラトミーから、 貯金しないと「爆発」する貯金箱 が発売されることになった。

 液晶画面付き貯金箱「人生銀行」の新シリーズとして、爆弾型貯金箱「貯金爆弾」。 価格は2992円。

 「貯めざるを得ない貯金箱」をコンセプトにし、貯金を怠ると「爆発」する貯金箱であるところが面白い。
 アイデア商品である。

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 新モデルは、毎日きちんと貯金すれば特に変化はないが、貯金をしないでいると、爆発の危険度が3段階で上昇していくという。
 導火線にみたてた上部のランプが点滅し、効果音や本体の激しい振動で爆発の危険を訴え、貯金を催促するようになっているという。

 面白いコンセプトである。
 貯金好きな日本人に好感をもって迎えられるかもしれない。

 危険度は「レベル0」で約2時間おき、「レベル1」以降では約1時間おきに、ランプの点滅と効果音で貯金の必要性を訴え、「レベル3」では、さらに緊迫した点滅と効果音に加え、本体の激しい振動で爆発の危機感を高めるそうだ。

 それでも貯金を怠り続けると、ついに「爆発」!!
 激しい振動とともにドクロマーク部分の扉が開き、中に入っていたお金をまき散らすというから面白い!!

 「散らばったお金を拾い集めながらわが身の怠惰さを反省し、さらなる貯金への意欲向上を目指してほしい」 とメーカー側が コメントしている。

 食品偽装問題、賞味期限改竄に汚職!!
 暗いニュースの中、面白ネタである。


11/11
結婚記念日


 誰が決めたか知れないが、結婚記念日。

 1年目の紙婚式から始まって、2年目綿婚式、3年目革婚式、4年目花婚式、書籍婚式そして5年目木婚式。

 6年目鉄婚式、砂糖婚式、7年目銅婚式、毛織物婚式、8年目青銅婚式、9年目鉛婚式、陶器婚式、10年目錫婚式、アルミ婚式。

 夫婦の危機が去って・・・

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 11年目鋼鉄婚式、12年目絹婚式、麻婚式、13年目レース婚式、14年目象牙婚式、15年目水晶婚式。

 よくぞ、続きますね・・・

 20年目磁器婚式、25年目銀婚式。
 ここまで来るのに時間が掛かります。

 30年目真珠婚式、35年目珊瑚婚式、ひすい婚式、40年目ルビー婚式、45年目サファイア婚式。
 そして、50年目金婚式。

 そんなに長く一緒にいたとは お互いに誰も振向いてくれなかった結果でしょうか?

 55年目エメラルド婚式、60年目ダイヤモンド婚式、75年目プラチナ婚式。

 永遠の愛を誓った結婚式から何年が過ぎたのだろう・・・・・


 ところで、日本の男性は女性に対して 直接的に愛情を表現するのが下手である。

 だが・・・・
 
 『 やはり表現力のある人が勝っちゃうんですね。
  誠実なんていうより、とにかく、女性には、好きなら好きとはっきり言わなければいけない。
  インテリの男はそれが言えないから、往々にしていい女をとり逃がしてしまう(笑)・・』


 渡辺淳一は森茉莉さんとの対談でこう 言っている。

 確かにそうなのであろう・・・・

 
 あの、石原裕次郎は、結婚前に こんなラブレターを送った。

 “ 一日で一番楽しい嬉しい時・・・・
 その楽しい一瞬の想い出を想い浮かべてくり返すんです・・・
 すると想い出は広がって行き綱をたぐるように絶えません・・・

 僕も・・・・またお逢い出来る日を楽しみにしています。 “


 この、ラブレターの写しが、小樽の裕次郎記念館にある!!

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 女性には ラブレターは何よりの贈り物!!

 彼は、結婚記念日に何を贈ったのだろうか・・??

 


 そして、本当の永遠の彼方から・・・

 最高エネルギーの宇宙線を捕らえるのニュース

 地球に到達する極めてエネルギーの高い「最高エネルギー宇宙線」の飛来源が、地球から約1100万〜2億5000万光年離れた「活動銀河」の中心にあるブラックホールである可能性が高いことが、国際研究チームの観測で明らかになった。

 宇宙空間を光速に近い速度で飛ぶ陽子などの微小粒子である宇宙線。
 地球に到達する、大部分の宇宙線は太陽や銀河系内からのものであるが、「銃弾なみ」のエネルギーを持つ最高エネルギー宇宙線は飛来源がはっきりしなかった。
 
 もし遠くから来ているなら、アインシュタインの相対性理論を書き換える必要があるという見解もある。

 2004年以降、17か国の科学者によるチームが、アルゼンチンに建設中の観測所で、この宇宙線27個の正確な観測に成功したという。
 銀河中心のブラックホールが加速器の役割を果たしているらしい。
 何とも ロマンに溢れた話である。
   
 そして、ここにも 新たな発見!!

 新しい中間子発見 

 高エネルギー加速器研究機構(KEK)は、素粒子物理学では珍しい、4個の素粒子からできて電荷を持つ新しい中間子を発見したと発表した。

 これまで見つかっている中間子は基本的に、物質の最小単位とされるクォーク1個と反クォーク1個が強い力で結びついたもので、電荷はゼロである。

 KEKの加速器「Bファクトリー」で作った約6億6000万個のB中間子が崩壊する様子を詳しく調べたところ、知られていない中間子が約120個見つかったというものである。

 「Z4430」と名付けられた新中間子は、クォーク2個と反クォーク2個の計4個から成り、しかも電荷を持つという。
 謎が、また深まった。

 http://www.asahi.com/science/update/1110/TKY200711090518.html

 ヒッグス場の発見にも力が入っているが・・・
 謎だらけである。


11/12
  行先の はつきり遠し 秋の山 

 明治25年、子規は 歩いて何処を目指していたのだろう。

 歩いても歩いても深くなるばかりの山道。
 あとどのくらい歩いたら目的地に着くのだろう・・??
 あの山を越えたら、着くのだろうか?

 「秋の山」は、まさに「はっきり」と遠い距離にそびえている。

 そこには、赤とんぼも飛んでいたはずである。

 赤蜻蛉 筑波に雲も なかりけり 

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 「赤蜻蛉」も最近は見なくなった。
 あの、美しい赤色のトンボは秋にふさわしい。
 こんなに美しいものであったかと、感動するほどの色である。

 自然はかくも美しい!!
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DENON 銀座音楽倶楽部を聴く

2007/11/10 12:06
 DENON 銀座音楽倶楽部 


 東京ビッグ・サイトへ 展示会を見に行く。
 帰りに 時間があったので、銀座千疋屋ビルで開催されている、DENON銀座音楽倶楽部へ立寄る。
 今日は、11月の定例開催日である。

 100平方は あろうかという部屋に、DALIの新製品 HELICON 800 MK2 を中心に据付け、DENONの最高機種 スーパーオーディオCDプレーヤー DCD-SA1 とプリメインアンプ PMA-SA1 を中心に視聴が行われていた。


 用意されたプログラムは、
 •15:00 今月の推薦盤
 •16:00 今月のFM東京「take out track」から・・・
 •17:00 ステレオ初期のヴァイオリンの巨匠を聴く〜ハイフェッツ、オイストラフ、リッチ〜
 •18:00 今月の推薦盤
 •19:00 今月の推薦盤
 となっていたが、随時リクエストに応えてもらえるようになっている。


 配布された今月の新譜一覧は以下のものである。

CLASSIC
1.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻/曽根麻矢子
2.セレステ〜仲道郁代愛奏曲集/仲道郁代
3.J.S.バッハ:組曲第4番、第5番、パルティータ/バボラーク
4.プラネット・アース/デメイ、大阪市音楽団
5.マーラー:交響曲第7番「夜の歌」/マーツァル、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
6.モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」、第38番「プラハ」、「エクスルターテ・イウビラーテ」/小沢征爾、水戸室内管弦楽団、森 麻季
7.ヴィヴァルディ:「四季」、他/サラ・チャン、オルフェウス室内管弦楽団
8.サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番、第5番、フランク:ピアノと管弦楽のための交響的変奏曲/ティボーテ、デュトワ、スイス・ロマンド管弦楽団
9.ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲、クロイツェル・ソナタ/レーピン、ムーティ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、アルゲリッチ
10.サイレンス、ナイト&ドリームス/ズビグニエフ・プレイスネル


JAZZ
11.ハリー・アレン・クィンテット/ダウン・フォー・ザ・カウント
12.パイロット・ジャズー/モア・タイム
13.ニュー・クール・コレクティヴ・ビッグ・バンド/ライヴ
14.日野=菊地クインテット/カウンター・カレント
15.ハービー・ハンコック/リヴァー〜ジョニ・ミッチエルへのオマージュ
16.グラント・スチュワート/シャドウ・オブ・ユア・スマイル
17.スールヴァイグ・シュレッタイエル/ドメティック・ソングス
18.ジョシュ・ネルソン/レット・イット・ゴー
19.カリーヌ・ボヌフォア/サムシング・トゥ・チェンジ
20.サラ・モンテス/ロング・アズ・ザ・デイ・イズ


POPS、OTHERS
21.シンプリー・レッド/ステイ
22.イーグルス/ロング・ロード・アウト・オブ・エデン
23.アニー・レノックス/ソングス・オブ・マス・ディストラクション
24.アポカリプティカ/ワールズ・コライド
25.マイナス・ザ・ベア/プラネット・オブ・アイス
26.ケヴィン・エアーズ/アンフェアグラウンド
27.タリブ・クウェリ/イヤードラム
28.ピンバック/オータム・オブ・ザ・セラフス
29.ジョニ・ミッチエル/シャイン
30.ウィル・アイ・アム/ソングス・アバウト・ガールズ


 私の視聴時間帯での演奏曲目は以下の通りであった。

1.セレステ〜仲道郁代愛奏曲集/仲道郁代 より・・・
  このCDは彼女の自選によるお気に入りの作品を集めた、20周年記念小品集で、単なるコンピレーション・アルバムではなく、「子犬のワルツ」「英雄ポロネーズ」「愛の夢」など、仲道による初録音もある。

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 この中から

☆ ワルツ 変ニ長調 Op.64‐1「小犬のワルツ」
☆ 幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66(遺作)
 
 等がかかったが、ピアノの音が 意外に 良く響く。

2.グラント・スチュワート / シャドウ・オブ・ユア・スマイル より・・
 エリック・アレキサンダーの好敵手と目されるカナダ出身のテナー奏者の新レーベル(BIRDS RECORDS)移籍第1弾のCDである。
 ソニー・ロリンズを思わせる逞しい音色とフレーズが、この人の持ち味。

 この中から

☆ ディス・クッド・ビー・ザ・スタート・オブ・サムシング・ビッグ
☆ ダニー・ボーイ

 を、聴く。

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 若々しい演奏だが、システムの定位が悪い。
 シンバルも押し出しが悪い感じがする。

 このシステムは ジャズには向かないのか?


3.ハービー・ハンコック / リヴァー〜ジョニ・ミッチエルへのオマージュより・・
  これは私のリクエストで〜〜〜

 このCDは発売当時から気になっていた。
 ハービー・ハンコックが シンガー・ソングライター、ジョニ・ミッチェルの曲をとりあげたトリビュート盤である。

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 この中から、

☆ コート・アンド・スパーク : ノラ・ジョーンズ
☆ ティー・リーフの予言 : ジョニ・ミッチェル

 いずれも、渋いながらもポップなイメージ。
 ノラもジョニも本当に歌が上手い。

 全体的には4ビートで攻めるというような曲はないが、ジョニ・ミッチェルのエッセンスをよく取り入れた感じで、やはりハンコックメロディー。
 ウェイン・ショーターとの絡みもいい。


4.ここで、客の持込CDで 中島美嘉 の「朧月夜」
ヴァイオリニスト葉加瀬太郎氏をサウンドプロデューサーとしたCDで、ヴァイオリン、琴、アコースティックギターといった弦楽器の響きが、ゆったりとしたグルーヴとしなやかなリズムに乗って色鮮やかに中島のヴォーカリゼーションを彩る。

 今までになかった“癒し”の感覚を与えてくれるが、このシステムで大音量で聴く歌ではない。

 次は、

5.キース・ジャレット の インサイド・アウト から・・
 このCDは、発売されてだいぶん経つ。
 2000年夏のヨーロッパ・ツアーの最終公演としてロンドンのロイヤル・フェスティヴァル・ホールにて行なった2日間のコンサートよりベスト・テイクを収録したものだ。
 この中から、タイトル曲 インサイド・アウト。

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 キースの即興の素晴らしさは言うまでも無い。
 現代ピアノ・トリオの最高峰による、完全即興演奏による高密度なインタープレイ!

6.ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲と、クロイツェル・ソナタ
 レーピン、ムーティ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、とアルゲリッチによるソナタ。
 名演である。
 しかし、ややシステムとの相性が悪いような気がする。


7.又 客の持込みCDから、キロロの歌。
  いい曲ではあるが・・・


 次に、また私のリクエストで・・

8.ジョニ・ミッチエル / シャイン から・・
 2002年のアルバム『トラヴェローグ』発表時にレコーディング・アーティストとして引退を宣言し、それ以降リリースが途絶えていたが、この度5年ぶりに音楽界にカムバックした彼女のCDから

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☆ イグアナの夜
☆ タイトルソング7分半の「シャイン」

 この曲は固唾を飲むほどに感動的。
 音の感じは90年代後半のものに近いけどとてもシンプルな出来上がりである。
 ジョニ節も健在。

 ちなみに、歌詞は・・・

 シャイン 

小さな光を輝かせよう
あなたの小さな光を輝かせよう
ウォール・ストリートにも、ラス・ヴェガスにも
賭けてみよう
光をあてよう
網に何もかかっていない漁師にも
満ち潮にも引き潮にも
フランケンシュタインを生み出した科学技術にも
狭量な自然科学にも
分譲地の下に埋もれた
肥沃な農地にも光を照らそう

  小さな光を輝かせよう
  あなたの小さな光を輝かせよう
  私達を深い眠りに連れ戻す
  真っ暗闇にも光をあてよう
  手放したものにも守り通したものにも光をあてよう
  独善的な神を見限り
  ディケンズやレンブラント、ベートーヴェンを称え
  新たな場を開拓した
  ピアソン師にも光りを照らそう
  美しい土地、美しい空気、澄んだ水にも
  子供達が安心して遊べる場所にも光を照らそう
  半マイル先で
  爆発した爆弾にも光をあてよう

小さな光を輝かせよう
あなたの小さな光を輝かせよう
昼も夜も警笛が鳴り続ける
世界中の交通渋滞にも光をあてよう
右側を通行する
むかつく奴にも光をあてよう
携帯電話で夢中になっている
信号無視の人にも光をあてよう
カソリック教会にも
そこに付属している監獄にも光をあてよう
愛をどんどん失っている
すべての教会にも光をあてよう
夢見るドレスに身を包んだ
未来ある少女にも光をあてよう

  小さな光を輝かせよう
  あなたの小さな光を輝かせよう
  楽しいユーモアに光を照らそう
  善意にも光をあてよう
  人を殺してもいいという
  お粗末なリーダーシップにも光をあてよう
  愛国の狭間で苦しみ
  死んでゆく兵士達にも光をあてよう
  神の名の下に行われる
  大量破壊にも光を当てよう
  心の健康の探求者達
  そうした先駆者達にも光をあてよう
  物事を整理する必要から
  心の中へと入り込み
  これまでの自分を振り返る・・・
  こうしたすべてに小さな光が輝きますように
  
                 (対訳:滝上よう子)


 次は、持込によるCDで

9.メアリー・ブラック 暗くなる前に から・・
  There is a time
  
 メアリーのアルバムの中で最もアコースティックで一番しっとりとしたのがこのアルバムであろうか。

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 しみじみと心にしみわたるメアリーの歌声は、聴き手をアイルランドの風景へつれていってくれるようだ。
 彼女の美しい声が心を暖めてくれる。
 ゼア・イズ・ア・タイムも素晴らしい・・・・



 コーヒーのサービスを2回受けて 充実した時間を過ごすことが出来た。
 チャンスがあったら また訪れたい。


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『生物と無生物のあいだ』

2007/11/08 15:00
生命のありようとは 


 最近評判の「生物と無生物のあいだ」は、 福岡伸一著の現代新書である。

 この本の 推薦文は・・・

 「福岡伸一さんほど生物のことを熟知し、文章がうまい人は希有である。
 サイエンスと詩的な感性の幸福な結びつきが、生命の奇跡を照らし出す。」 

                                 茂木健一郎氏

 「超微細な次元における生命のふるまいは、恐ろしいほどに、美しいほどに私たちの日々のふるまいに似ている。」 
                                 内田樹氏 等などである。
 
 彼は言う。 生命とは、実は流れゆく分子の淀みにすぎない と・・・・

 「生命とは何か」という生命科学最大の問いに、分子生物学の観点から答えた著作である。

 科学者たちの戦いや思考を紹介しながら、最新の生命観を探っていく。
 著者 本人が分子生物学者であり、この分野の研究者である。
 分子生物学がとどりついた生命観を平易に説明してくれる。
 
 ニューヨークのロックフェラー大学での研究施設。
 かって、野口英世が在籍していた研究所である。

 オズワルド・エイブリーと野口との対比・・・

 これらの研究者の生活と分子生物学の歴史とが ない交ぜになって話は進む。

 理解しやすいし、読むほどに分かってくるのは現代の分子生物学の最先端の成果、そして学者達の姿だ。 

 感嘆すると同時に分子生物学の奥深さが理解できたような感じになる。


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 もちろん、著書であるから エピソードにも事欠かない。
 例えば・・キャリー・B・マリスという科学者についてのエピソード。

 彼へのインタビューの中で、「あなたを形容する言葉として、エキセントリック、奇行、不遜などのいろいろなものがあるのはよくご存知だと思いますが、自身を形容するのに最もぴったりした言葉あるとすればなんでしょう?」と問うた私に対し、マリスは即座にこう語った。「それはオネストだね。私はオネスト・サイエンティストだよ」 (・・・)  

 マリスはサーファーである。マリスはLSDをやっている。マリスはあらゆる職場で女性問題を起こし辞めている。マリスは講演会で好き勝手な話をして降壇させられた。マリスはPCR利権からはずされたのでいまだにシータス社を恨んでいる。マリスは結婚と離婚を繰り返している。マリスはエイズの原因がエイズウィルスでないと主張している・・・。 これらの噂は彼の口から発せられたことを源とし、それらはおおむねそのとおりだった。



 こういうタイプの天才肌の人というのは、日本ではなかなか理解されないが、アメリカには懐の深いところがある。
 研究者にはこのような人を評価する風土が必要だろう。

 ところで福岡氏は、最近の朝日新聞の『異見新言』というコラムに、 
【 生命のありよう 】 “ 部分的操作には隈界 ” 
と題して、次のようなものを表している。

以下、引用である。

 “ 現在、私たちの周りには、生命操作を巡る様々な議論がある。遺伝子組み換え、クローン技術、ES細胞-…・。
 これらを可能とする先端技術の通奏低音には、ひとつの明確な生命観がある。
 それは、究極的に、生命とはミクロな部品が集まってできたメカニズムであるという見方、すなわち機械論的生命観である。

 ここに立って、今、私たちはパーツを組み換え、プログラムを戻し、遺伝子を切り張りしている。
 おりしも、今年のノーベル医学生理学賞は、ES細胞の樹立に成功したM・エバンス、それを利用して「遺伝子ノックァウト技術」を確立したM・カペッキ、O・スミシーズの3博士に与えられた。

・・・略・・・

 ES細胞は、カペッキとスミシーズに思わぬ贈り物となった。
 その、止まった時計と膨大な数は、ごく稀にしか成功しない遺伝子操作、いわぱDNAに対するミクロな外科手術を可能としたのだ。
 こうして遺伝子ノックアウト技術が確立された。
 ゲノム中のある一部だけを消去(ノックアウト)して、その緒果が何をもたらすのかを調べるこの画期的な方法は、生命科学に極めてクリアカットな知見をもたらした。
と同時に、一筋縄では解けない大きな謎をも。

・・・・略・・・
 しかしその後、明らかになってきたことは、遺伝子とその機能を一対一で対応づけられるような知見はごくわずかだということだった。
 ある遺伝子をノックアウトしたのにネズミには異常が全く現れい。
 そんな実験例が次々と見つかってきた。このような結果は研究者の業績とはなりにくいのであまり表に出てこない。しかしここには、生命についての重要な啓示がある。


 つまり生命は、パーツひとつを取り去ると変調や故障を来す「メカニズム=機械」とは全く別のふるまいをしている、ということである。

 この示唆に従えば、生命操作をめぐる論議は、倫理の問題以前に、むしろ純粋に科学技術の有効性の問題であるように思える。

 生命現象とは、個々の部品の機能が支えているというよりは、むしろ部品間の相互作用がもたらしている効果である。
 それゆえ、同じ効果を、別のパーツの、異なる組み合わせによって生み出すこともできる。
 パーツがひとつ足りなくとも、分化の途上で、それを臨機応変にバックアップしたりバイパスしたりしうる。

 逆に、ある部品を増やしたり、別の部品に交換したりすれば効率が上がるように見えることがあっても、それはむしろ、その部分に連動している全体の動的な平衡を乱すことにつながりうる。可塑性とダイナミズムをもった平衡状態として生命がある。遺伝子ノックアウト実験が示しているのはそのようなことだ。



 私たちは常に限局的にしか生命を観察しえないが、実は生命に「部分」と呼べるものはない。そして部分的な操作は決して有効ではないのだ。
 かつて描かれた未来像とは裏腹に、食糧危機を解決しうるような、本当に有効な遺伝子組み換え作物はいまだ作出されていない。
 生命操作の可能性を追求する科学そのものが、操作的介入の限界をも指し示している逆説的断面がここにある。

 私たちは、解像度を上げながら生命のありようをより新しい文体で記述することは今後も可能だろう。
 しかしおそらく、生命のありようを作り替えることはできない。
 なぜなら生命は、どの瞬間をとっても完成された効果として現れているものだからである。

 このような意味合いにあって、先端性の輝きに満ちた分子生物学は、別の見方をすれば限りなく観照にとどまる、あるいは「諦念のサイエンス」と呼べるかもしれない。 ”


 これは、実に奥の深い言葉である。
 「生物と無生物のあいだ」という本の中で述べられていることの要約でもあろう。

 新しい生命観が 命のありようを さらに考えさせてくれる。
 生命は謎に満ちているのだ。
 宇宙の謎と同じく生命の謎もまた大きい。



参考:
 福岡伸一 青山学院大学教授(分子生物学)
 59年生まれ。ハーバード大医学部研究員、京大助教授などを経て現職。主著に「生物と無生物のあいだ」「もう牛を食べても安心か」「プリオン説はほんとうか?」。06年に第1回科学ジャーナリスト賞受賞。



 「生物と無生物のあいだ」
 目次

第1章 ヨークアベニュー、66丁目、ニューヨーク
第2章 アンサング・ヒーロー
第3章 フォー・レター・ワード
第4章 シャルガフのパズル
第5章 サーファー・ゲッツ・ノーベルプライズ
第6章 ダークサイド・オブ・DNA
第7章 チャンスは、準備された心に降り立つ
第8章 原子が秩序を生み出すとき
第9章 動的平衡(ダイナミック・イクイリブリアム)とは何か
第10章 タンパク質のかすかな口づけ
第11章 内部の内部は外部である
第12章 細胞膜のダイナミズム


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【落花流水 私日記(56) : 辞書に求められるもの 】 

2007/11/06 13:52
〈第五十六〉《 H19.10.30-11.05》  

 使わねば耗りて 使えばふえる物は 智と力なり 

10/30
 秋の夜長


 わが夜長 森の夜長と つながれり : 村越化石

 現代の俳句は、詩的な要素が強くり、言葉が美的感覚の表現になってきている。

 もともと、俳句は「大人の文芸」といわれてきた。
 現代人の、直接的な感情の吐露や生の苦悩を語るのには短歌の方が適している。
 季語と云う「自然」を表現する言葉は若者には抵抗感があるようだ。

 しかし、俳句という伝統的な形式が、必ずしも若者を拒否するものでもない。
 鋭い表現や斬新な感性は、俳句が持つ生命の根源にかかわる表現手段という性格を生かせるのだ。

 この歌の、村越化石さんは若者ではないが 俳句に命を注いでいる。
 元ハンセン病患者である化石さん。
 国立療養所栗生楽泉園で大野林火と出会い、俳句とともに歩み、生きている。
 失明しても風景を感じるという。 彼の表現する俳句は人を感動させる。

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 自分を石に託して、「化石」との俳号を得、自然の中の石もまた生命を持っていると感じる。
 長く感じられる秋の夜の時間は、また森の時間でもある。
 石との一体化、あるいは森との一体化。

 俳句が、村越さんの人生をささえているのであろう。

 ふと覚めし 雪夜一生 見えにけり  

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10/31
 入園狂騒曲

 鎌倉の次女の所へ行く。
 次女の長男を来春幼稚園の3年保育へ入園させる事になっている。
 希望の幼稚園入園願書の提出日が11/1であるが、どうやら定員が少なく先着順で決まるらしい。

 今朝、4時から数人が並んでいるという。
 旦那が一日中並ぶのは大変だと云うことで、応援のヘルプが来たのである。

 10時頃に着いた時は 既に15人くらいの父兄が並んでいた。
 日本の親は教育熱心と云うべきか・・・・
 私と同じように ジイジイやバアバアが並んでいる所もある。

 こうして、並んで入園し・・・
 小学校はどうなるのだろうか?

 今の日本で教育に熱心なのは少子化の影響か・・??
 大学も全入が可能な時代である。

 本当の教育とは何かを考え直さなければ、日本は世界に遅れを取る事になる。


 「使わねば耗りて 使えばふえる物は 智と力なり」 : 海保青陵

 江戸後期の儒学者、経済学者である海保青陵の言葉である。
 彼は、現実に即した合理的な経世論を展開した。

 知恵と力は、使うほど増える素晴らしいものだ。
 本当の教育とは このような事を教える事であろう。
 自分の能力を、どんどん使い より一層の知恵をはぐくむ事である。


 同じく、江戸時代の儒学者である、中井竹山は

 「今日一字を覚え 明日一字を覚え 久しければ すなわち博学となる」

 と、言った。

 たとえわずかでも日々努力すれば、その積み重ねが無限の可能性や成果をあげる。
 勉強とは その字面通り。 強いて勉めることである。
 『継続は力なり』ともいう。

 その、困難さは誰もが知っている。



11/01
 ガソリン値上げ…


 原油や石油製品の値段が一段と上昇。
 ガソリンは1日、全国各地で一斉に値上がりし、首都圏でもレギュラーが一気に1リットル当たり10円前後上昇するなど、各地で150円台の価格がスタンドに掲示された。
 先日給油した時は、ハイオクで 147円だったのに・・・
 灯油も値上がりしており、冬場を前に生活への影響が心配だ。

 原油価格の高騰で、31日にはニューヨーク先物市場で原油の指標価格が1バレル当たり一気に6ドル近くも上昇し、史上初めて96ドルを突破するなど、100ドルをうかがう展開になった。
 エネルギー問題が再燃しそうだ。
 環境問題を考えると共に大体エネルギーの開発に力が入っていくだろう。
 先日のかずさDNA研究所での講演会『バイオ燃料』の、早期 実用化が望まれる。


11/02
 広辞苑の改訂 

昭和30年に初版が刊行されて以来 1、100万部を売り上げた『広辞苑』の大改訂が発表された。
 来年1月に第6版を発売するという。

 広辞苑は国語辞書の代名詞である。
 言葉を引用するときに広辞苑では・・・と、言う事が多い。

 広辞苑第四版の序に、
   随筆や新聞・雑誌のコラムなどの枕に『広辞苑』が引用されることが、近頃また多くなった。 これによって、いま問題にしようとする「ことば」や「ことがら」についての現在もっとも一般的な理解を、まず代表的に示しておこうという筆者の意図であろうと思われる。
 ところが、これとは別にまた、単に『広辞苑』にかぎらず広くこの種の国語辞典を目して、現在における日本語の規範を示す書物であるとする見かたが、かなり広く存在している。
 日常の言語生活において、語の意味や発音が知りたかったり、その表記法や用法の適否を判断したかったりする場合、辞書を引きさえすれば直ちにその正しい解答が得られると信じている人は、意外に多い。

 利用者のこうした信頼や期待はまことにありがたいものであって、辞書の編者は力を尽くしてこれに応えるべく努めなければならないであろうけれども、しかし、いかに努力を重ねても、辞書が右のような種々の面における絶対の規範の書になり得るということは、現実においては不可能であることをまず覚悟しておかなくてはならない。

 と、ある。

 それ程、辞書と云うものは権威と信頼感を持った書物である。

 さらに、続けて

 まして、語の意義にいたっては、勿論これは、規範を以て律し得る性質のものではない。
 しかも、本書のごとく、単に「ことば」のみならず、社会全般の「ことがら」についての解説をも掲げようとする辞書にあっては、まさに日進月歩という語がそのままに当てはまるような各方面の科学のめざましい進展や、社会情勢のめまぐるしい変化は、古語と現代語とを問わず、その内容の理解に、単に部分的には止まらぬ根本的な修正・変改までをも、しばしば要求する。

 つぎつぎに提出される新しい見解や、出現する事態の後を追うて、これに適正な評価を加えつつ、その結果を解説に反映させることに、われわれは、懸命の努力をつづけなければならなくされているのが実情である。
 
 と・・・
 辞書の編纂がいかに忍耐と努力を必要とするかに就いての決意でもあろう。


 今回の改訂版である、第6版は、新たに外来語やカタカナ語、経済・金融、情報通信、環境、福祉などの分野の現代語や若者言葉、方言など合わせて約1万項目の新語を採録するという。
 総収録項目数は24万。

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 大きさから言えば60万語余を収録する小学館の『日本国語大辞典』第2版が最大で、『広辞苑』『大辞林』などは中型の辞書である。

 一方、実用的な小型辞書には例えば『三省堂国語辞典』、『新明解国語辞典』などがある。

 ところで、『三省堂国語辞典』の第3版の序文に 「辞書は、ことばを写す“鏡”」であると同時に「ことばを正す“鑑(かがみ)”」であるとうたい、小型辞書の使命は言葉の変化を「“鏡”としてすばやく写し出すべきだ」と述べている。

 そういう意味では、中型の『広辞苑』のような辞書は 言葉の“鑑”であることが、より期待されている。

 しかしながら、今回の改訂で取り込まれた、若者言葉や、ごく狭い世代でしか通じない特殊な俗語など(「めっちゃ」「うざい」「いけめん」のような・・)は小型辞書や現代用語・流行語辞典のようなものに任せて、広辞苑は正統な言葉を厳選した方がいいのではないだろうか。

  
 ところで、辞書の序文を読んでみると面白い。

 「新明解国語辞書 第四版 序」には、 ”辞書に求められるもの” として、次のようにある。

  朝起きて朝食の膳に新聞を見る、夜の帳の下りる頃はタ刊を手にする。その度毎にわれわれは現代社会の進む方向と思潮を各自のアンテナで捉えようと試みる。媒体は言葉である。
 本を読む、手紙を書く。事務を執る、連絡を受ける、命令を伝える。旧友と久しぶりに会話を楽しむ。テレビを見る。社会生活において欠くべからざるものは言葉である。
 生活は言語によって支えられ、われわれの思考と内省は言語によって深まる。

 同一言語による意志伝達が支障無く行われるのは、各自の灰白色の脳細胞内に根幹を同じくする単語帳が存在するからであろう。
 その単語帳たるや、語釈は有ったり無かったりであるが、多かれ少かれ用例を伴う。
 書入れの精粗は、使用言語への内省の深浅をそのまま反映する。個人差は頗る大きい。

 この単語帳こそ、いわゆる 語感 の背景となるものであり、また同時に、なり得るものでなければならぬが、自他の語感の衝突する時、普通われわれは、その裁定を任意の辞書に委ねる。(これは、ゆだねようとする、という意の一語法である)

 しかしながら、辞書後進国の悲しさ、どの辞書を見ても満足を覚えることはめったに無い。そこに載せる用例は余りにも貧弱であり、当然の結果として語義の分析は十分でない。鋭さなど求むべくもない。語釈は十種一様であり、千篇一律である。付録の多さと本文の組み体裁に僅かに自己主張をするのみ。
 ・・・・略・・・・

 上述の意味における個別単語帳を有する利用者が市販の辞書に期待して、それを引く最大の目的は、当該の語がどういう場合に使われるか、という用法の確認でなければならぬ。
 +の意味に用いるのか、一の意味に用いるのかは、最大の関心事である。
 また用法が二義以上に分かれる場合、いずれが主用であるか、本義と転義とは、どのようにかかわるか。それが知りたいからこそ、わざわざ辞書を引くのである。


 辞書を編纂する側の態度もまた千差万別である。 


11/03
 黄金蜘蛛 

 孫と一緒に図書館まで歩いていく。
 途中に川があり、その並木の風情を楽しみながら約20分の歩きである。

 並木はサクラの樹である。
 そこに、『黄金蜘蛛』が・・・
 孫は最初は恐がっていたが、自然観察は大事である。

 捕まえて、手の平に載せてやり よく観察すると、黄金蜘蛛の足4対の内、3番目の脚は短いのに気づく。

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 私たちの子供の頃の『黄金蜘蛛の合戦』を教えてあげる。
 この遊びは『蜘蛛合わせ』とも言う。

 金色の筋が光る黄金蜘蛛の雌を戦わせる遊びで、草の茎や棒の上で2匹の蜘蛛を戦わせる。

 「クモ合戦の文化論」(斉藤慎一郎)によると、この遊びは黒潮の沿岸に伝えられており、元来は漁民たちが漁の吉凶を占うためのものだったということだ。

 鹿児島県の加治木町では、蜘蛛合戦が町の名物行事になっている。
 6月の第3日曜が蜘蛛合戦保存会の主催する合戦の日。
 小学生から大人までが参加する。
 そして、戦い終えた蜘蛛たちは山へ返されるという・・・


 団栗も かきよせらるる 落葉哉 

 秋も深まって色んな所に、ドングリが・・・・
 季節感溢れる此の頃である。

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 落ち葉掻きをしていたら、そこに「団栗」まで掻き寄せられてきた・・・と喜ぶ!!
 ただ、今の子供はドングリを使った遊び方も知らないし、そこから芽が出てくることも知らない・・・



11/04
 「みかん鍋」?


 新しい鍋料理で地域おこしを・・・・

 山口県内では「みかん鍋」「しっちょる鍋」「弥栄マロン鍋」「船頭れんこん鍋」等などが生まれているという。
 観光客を呼び寄せるためのアイデアであるが・・・

 山口県周防大島町では、地場の魚とミカンを主材料にした「みかん鍋」がホテルや民宿で提供されるという。
 昨年 秋の催しで観光業者らがつくる「周防大島鍋奉行会」が創作したものらしい。

 「みかん鍋」は
 (1)焼いたミカンを鍋に浮かべる。
 (2)ミカンの果皮を地場産の魚に練り込んだ つみれ(団子)を入れる。
 (3)青唐辛子とミカンの果皮の香辛料を使う。

 ことが条件になるらしい。

 味付けは醤油が基本だが、地元で水揚げされる魚が入るところが特長で、「地産地消」を進めるのも狙いである。
 ミカンを焼くのはえぐみを消すためというが、如何な味がするのであろうか?

 日本人の味覚は鋭い。
 変なものは、一度きりのブームで終わってしまう。

 にせものや偽装にも要注意である。



11/05 永遠 

「無心のまえぶれ」の中の一節


一粒の砂に 一つの世界を見
一輪の野の花に 一つの天国を見
てのひらに 無限を乗せ
一時のうちに 永遠を感じる

                             ウイリアム・ブレイク


  To see a World in a Grain of Sand
  And a Heaven in a Wild Flower,
  Hold Infinity in the palm of your hand
  And Eternity in an hour.



 情感豊かな抒情詩と神話的構造をもつ叙事詩を数多く残したロマン派詩人。
 正規の教育は受けず、母から読み書きを教わり、14歳のときに彫刻師バザイアの弟子となり、7年後には銅版画家として独立。

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 神秘思想家スウェーデンボルグの影響を大きく受ける。
 1783年には最初の詩集『Poetical Sketches 詩的素描』を出版。

 貧窮のうちに69歳で亡くなったが、ブレイクの 詩と絵画とを合体させた総合芸術は、後世に大きな影響を与えた。
 
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『千の風になって』を考える!(今さらですが・・・)

2007/11/03 22:33
 
 音楽や歌がなかったら 人間は生きていけない


私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません
千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています

秋には光になって 畑にふりそそぐ
冬はダイヤのように きらめく雪になる
朝は鳥になって あなたを目覚めさせる
夜は星になって あなたを見守る

私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 死んでなんかいません
千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています

千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています
あの大きな空を
吹きわたっています



 昨年(2006年)大晦日のNHK『紅白歌合戦』における秋川雅史の朗々とした歌声とともに一躍社会現象にまでなり、今や国民的愛唱歌になりつつある「千の風になって」。

 今年8月にミリオンセラーを達成した。
 確かに、初めて聴いた時、すごくいい曲だと思ったしヒットしそうな予感はした。

 そして・・“千の風”現象はどのようにして巻き起こったのか? 

 「千の風になって」の楽曲管理を行っているフジパシフィック音楽出版の朝妻一郎会長(彼はスタンダードナンバーを作り出すことこそ音楽出版社の使命だと考えている)は、この曲を聴いた時に、絶対に同社が持っているべき曲だと直感し、「スタンダードになるために必要なことを全部やっていこう」と考えたという。

 まず、テレビの報道番組やドキュメンタリーなどへの持ち込むことを考えた朝妻氏は、フジテレビやポニーキャニオンなどフジサンケイグループ各社に楽曲を持ち込んだ。
 そして、最初に食指を動かしたのはニッポン放送で、特番が組まれた。

 2003年11月に新井満のシングル「千の風になって a thousand winds」が発売され、その後、2004年には映画『千の風になって〜天国への手紙』が製作されたり、新垣勉をはじめとする競作も出現してくる。

 2006年5月には、今回のヒットの主役である秋川雅史のシングル「千の風になって」が登場する。

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 その頃から “千の風現象”が、朝のワイドショーなどで取り上げられ、反響が出始めてくる。
 そして06年大晦日の『紅白歌合戦』で、木村拓哉の朗読とともに秋川の熱唱する姿が全国のお茶の間に届けられ、一気にブレイクしたのである。


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 「私のお墓の前で……」で始まる心に訴えかける歌詞と朗々とした歌声と王子様的なルックスは、これまでクラシックに興味のなかった人たちまでファン層を拡大した。

 多分、この歌のヒットは 秋川なくしては ここまでにならなかったと思う。
 錦織では、この雰囲気は出ない。

 何故か??
 錦織は自分がスターだと思っている。
 歌うときのポーズがそうだ!
 多少いやらしさが見える。
 ルックスも『一般受け』するタイプではない。
 それに比べると秋川は爽やかだ。


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 ただ、あの歌い方は正直、どうか?とは思うが・・・。
 歌だけで言えば、新垣勉の『千の風になって』の方が好きな人も多いのではないだろうか?


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 その秋川は、イタリアに留学し、帰国後は実力が認められて数々の賞を受賞するなど、一見、順風満帆に見えるが、その間、声が出なくなり人前で歌えない時期が2年間もあるなど苦渋も体験しているようだ。


 秋川の「千の風になって」との出会いは、コンサートを聞きに来たファンからのリクエストだったという。

 「コンサートツアーをやっていた時に、自分の知らないところに日本の名曲はたくさんあるなと思って、各コンサート会場で『たくさんリクエストしてください』と募ったところ、ファンから数多く寄せられた中の1曲だったという。

 メロディーがきれいだし、歌詞もいい。これは名曲だなと最初に思いました。実は、そんなに衝撃的な出会いではなかったんですよ。たくさんの名曲が日本にはある。その中の1曲というとらえ方でした」


 「お墓」という言葉は普通、歌詞は普通使わない言葉。
 最初は抵抗感があったようだ・・・

 しかし、『日本語に訳された新井さんは、この部分に相当のこだわりを持ってこの言葉にしたんだと感じました』という。
 
 
 原詩と言われる「A THOUSAND WINDS」は作者不詳の詩だ。
 英国では95年にBBCがIRAのテロの犠牲者となった青年が、自分が死んだ時に開封するよう両親に託した手紙に残されていた詩だと紹介され大きな反響となったり、米国では同時多発テロの追悼式において、テロで亡くなった父親を偲び11歳の少女がこの詩を朗読し、大きな反響となってもいる。

 日本では、作家の新井満氏がこの詩「A THOUSAND WINDS」と出会い、日本語の訳詞と曲をつけて発表し、様々なアーティストがバトンを繋ぐように歌い、現在は秋川雅史が歌っているのだ。


 新井満氏は言った。

 「歌い手にとってヒットは喜ぶべき状況だけど、この曲に関しては違う。 
 この曲にはCDが売れた枚数の向こう側にそれだけ大切な人が亡くなっている現実がある。
 そのことを忘れないで歌ってほしい。」
 と・・・

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 秋川はこの曲を「広い意味でのラブソングだ」と言っている。

 「亡くなった人からのメッセージというだけでなく、生きている大切な人を思ってもいいし、風景を思い浮かべてもいい。 多くの人の癒しの曲になってもらえれば」 と話す。

 この曲に限らず、彼は「歌で人々に元気を与えたい」とつねづね考えている。

 「人間は皆、社会貢献をして生きているわけですけれど、歌手がどうしたら社会の一員になれるのかと考えた時、歌で人々に元気を与えられることが出来たら、聞いた人たちがまた明日から頑張ろうという気持ちになれるパワーにつなげることができたらと思ったんです」  と・・・

 歌が力になる。

 そう言えば、芥川也寸志氏は

 「音楽や歌がなかったら 人間は生きていけない」 

 と、言った。
 
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 子供のころから父 芥川龍之介の残したレコードを聴き独学で音楽を始め、猛勉強で作曲家となった男の言葉である。

 音楽が、歌がどれだけ人に勇気と元気を与えてくれるか?
 政治的な力は持たないかもしれないが、人に与える力は大きい。

 この《 千の風になって 》のように・・・・



〈秋川雅史プロフィール〉
 あきかわ・まさふみ 1967年10月11日、愛媛県生まれ。
 
 4歳からバイオリンとピアノを始め、やがて声楽家の父の指導のもとで声楽の道を志す。
 国立音楽大学、同大学院で中村健氏の指導を受ける。

 卒業後、4年間、イタリアのパルマでデリオ・ポリンギ氏に師事。
 へんとう腺が原因で声が出なくなり、日本の病院で治すため帰国。

 2年後に回復後、ベートーベンの第九のソロを担当したり、数々のコンサートに出演。
 98年にカンツォーネコンクール第1位、日本クラシック音楽コンクールで最高位を受賞。
 01年12月にCD「パッシオーネ〜復活の歌声」(日本コロムビア)でデビュー。

 04年、日本オリンピック委員会の公式応援ソング「輝け日本」(作詞・作曲:遠藤実)の歌手として任命される。
 05年9月、「千の風になって」を収録したアルバム「威風堂々」(テイチク)を発売。
 
 06年5月に同曲をシングルカットした。年末のNHK紅白歌合戦に初出場したことで話題を呼び、今年1月22日付オリコンチャートでクラシック歌手として初の1位を獲得した。
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落花流水【 愛燦々と! 】 2007年11月の記事/BIGLOBEウェブリブログ