落花流水【 愛燦々と! 】

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<<   作成日時 : 2008/01/07 23:10   >>

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〈第六十四〉《 H19.12.26-H20.1.07》  

  憂いが人物をつくる 

12/26
  「あなたの顔を見てみなさい」  
                               佐久間象山
 
 軽々しい言葉を発した者に、鏡を差し出し言ったとされる言葉である。

 佐久間象山は江戸時代末期の兵学者で洋学の第一人者であった。
 和魂洋才を説き、門弟には吉田松陰、勝海舟らそうそうたる顔ぶれがいたから日本の新時代を作った人物と言ってもかまわないだろう。

 人は、傲慢なものである。
 自分の事を棚に置いて 他人に説教をしたり 講釈をたれる。

 何処かのテレビでよく目にする光景である。
 なんとか鑑定術や 占い あるいは カウンセリング。

 その資格のある人がどれ程いるだろうか・・??

 自分の顔を見てみるがいい。
 傲慢に満ちた・・あるいは仮面を被った顔を!!

 あなたの顔を見てみなさい!!



12/27
  冬休みになって、一番上の孫が 一人で我が家へ泊まりに来る。
  冬休みの計画を自分で考えて・・・
  ジジババの家に 何回泊まりに行こうかと 考えたそうである。
  母親にも相談しないで・・・・

  既に自立している。



12/28
  晩年 

 哲学者 安岡正篤の言葉に「晩年」と称して、

 〈冬になれば、「木落ち水尽き千崖枯れて、迥然(けいぜん)天地の眞吾が現れる」ように、人間も年寄るに随って、容色は衰え、矯飾が廃れて、その人の真実 我が掩(おお)うところなく現れてくる。
『菜根譚』にも「人を看るには只後半截を看よ」という古語を引いているが、誠に人の晩年は一生の総決算期で、その人の真価の定まる時である。〉

とある。

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 また「憂いが人物をつくる」と題される項目に、

〈人間は憂えなければ人物が出来ない。 何の心配もなく平々凡々幸福に暮らしたのでは、優という文字の信義からくる”優秀”とはいい難い。 憂患を体験し、悩み抜いてきて初めて、人物も余裕も出来てくる。〉  
とある。

 いずれも、人間というものが年を重ね経験を踏んで、到達すべき姿を言っている。
 悩みや苦労は人間を作ってくれる。 悩みの無い人間には他の人の心が解らない。

 今年は企業の不祥事が多かった。
 今年を表す文字が【偽】では情けないではないか!

 日本人の心が荒廃している。
 拝金主義が蔓延している。
 そして、責任を取らない、責任を感じない人も多くなったような気がする。

 エスカレーターに乗って偉くなった人物に何事が出来るか?
 すべて、この世は人との関係で出来上がっているのだから。

 恋の悩みも同じである。 深く人に恋し・・愛した人にしか本当の恋愛は語れないだろう。


12/29
  雪空の 雪にもならで 亥子かな  
                    子規 : 1894(明治27)年

 歳時記によると「亥が多く子を産むことと、豊作の神が結びついた」ということらしい。
 農業が主流であった時代の行事である。
 要作を願った、刈り上げの行事であるのだろうか・・・

 今にも「雪」になりそうな夜の、寒く固い地面を打つ石の音は、地の神に感謝する槌音なのだ。

 昔は寒かった。
 正月でも雪を見なくなった 今時である。



12/30
 正月の準備

 
 寒いけど天気が良くて部屋の中は暖かい。
 午前中に、お正月用の食料品などのお買い物にお付合いをする。

 それから大掃除。 
 もっとも、我が家は常日頃の掃除はマメな方だ。
 今年はリフォームをしたので外回りの掃除はほとんど必要がない。
 障子の張替えも今年は無しである。 

 窓ガラスを全部磨いて、台所の換気扇の掃除をする。
 これは案外に手ごわい!!
 換気扇を取り外して油汚れを拭き取ってから洗剤で洗う。
 案外綺麗になった。

 ピカピカになった室内は気持ちがいい。 

 それから、正月の飾り付けの準備。

 来年はネズミ。 
 ずるがしこく干支の一番に来たネズミであるが・・・
 さて、どんな年になるだろうか??

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 我が家の10大ニュースは・・・
 1.現役引退 2.家のリフォーム 3.長女家族の家購入 4.霊園購入 
 5.大腸検査 6.ラ・フォル・ジュルネ(東京) 7.観劇(松竹歌舞伎) 
 8.年金受給手続き 9.出会い 10.オーディオ・ショー



12/31
  紅白歌合戦 

 年末の雑用を済ませ、夕方早くから 年越しソバを食べ 紅白を見る態勢に。
 今年は長女家族が泊まりに来ないから夫婦二人の年越しである。
 こんな事は何年ぶりだろうか?

 毎年、子供達に追い回されるように過ごしてきた感じがする。
 昨年は長女家族がスペインから年末に帰国したために、大変な年末であった。

 静かな家での紅白歌合戦は見ごたえがあった。

 番組構成も昨年以上に好感が持てた。
 若者にも年配の人にも楽しめるようになっていたと思う。

 亡くなったZARDの映像も・・・

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 復活した徳永英一の歌も・・・

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 思い出に残る一年をこうして・・・

 除夜の鐘を聞きながら・・・慌しかった今年もまた過ぎ去っていく。


H20
 01/01

 
 今年も宜しくお願いします。

 昼前に長女家族が年始の挨拶に来る。
 もちろん孫たちは お年玉が目当てである。
 時間があるので、孫たちを連れて木更津の八剣八幡神社に初詣に行く。

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 ここには上総の国の総鎮守。 
 関東第一の神輿があることで有名である(もっとも、知らない人が多いが)

 しかし例年、お正月だけの神社参りが多いのは何故だろう。
 日本人の無宗教性!! 
 ただし、祭日や縁起だけは担いでお参りする。

 クリスマスを祝い、年越しを祝いそして初詣。 
 2月になればバレンタイン・デー・・
 結婚式は教会で・・・
 何とも不思議な風景ではある。


 阿満利麿によれば、日本人は宗教心がないのではなく 特定の宗派に属するのが恐いのだそうだ。
 特定の教義に染まるのが嫌なのであろう。
 あるいは、何か違った世界に踏み込むような気がするのだろうか。


 ところで、お節に膾はつきものだが(最近は膾を食べなくなったが・・)

  羹(あつもの)に懲(こ)りて膾(なます)を吹く 

 のことわざ

 熱い吸い物で火傷した人がそれにこりて、なますやあえ物のような冷たい料理も吹いてさます意から、一度の失敗にこりて、必要以上の用心をするたとえである。
 日頃は使い慣れない漢字が並んでいる なんとも難しい ことわざである。
 
 「羹」は、「熱い物」の意味で、野菜を煮た吸物を指すとされている。いわゆる茶懐石などに用いられる「煮物椀」のようなもの。
 
 この「羹」という文字を使った言葉に「羊羹」がある。
 「羊羹」という漢字を文字通り解釈すると「羊の肉を使った煮物椀」ということになるが・・・・
 昔、中国では羊肉に黒砂糖を混ぜて作ったものがあり、禅宗文化とともに渡来したが、日本では肉類の使用が禁じられていたため、羊肝餅といって小豆を主原料として羊の肝の形につくって蒸し、汁に入れて供され、仏前にもお供えしたという。

 後に、蒸し物のまま茶菓子として供されるようになったのが蒸し羊羹の始まりで、今日ふつうに見られる、砂糖を加えた餡に寒天を混ぜて煮つめた練り羊羹は、安土桃山時代に作られたのだとさていれる。
(参考資料:小学館『国語大辞典』『日本語源大辞典』光琳社出版『日本料理語源集』)。

 「なます」は、小学館『国語大辞典』によると「魚貝や獣などの生肉を細かく切ったもの」、「魚・貝・肉・野菜などをきざんで、二杯酢・酢みそ・いり酒などで調味した料理」と書かれている。

 『日本語源大辞典』によると、(1)ナマスキ(生切)の略か。(2)ナマスキ(生聶)の義。(3)ナマシ(生肉)の転呼で、ナマは生、スはシ(肉)の転。(4)ナマス(生酢)の義、とある。(2)の聶は、削り取る、そぐ、はぐの意味だ。「なます」という漢字は「膾」と「鱠」と書く場合があり、「膾」という漢字を使う場合、材料に野菜や乾物などの精進物を使った料理を指し、「鱠」という漢字を使う場合、主材料に魚貝類を使った料理を指すといわれている。

 懐石では、「向付」として「膾」を最初に出す膳の中央より向こうにつけるように膳組みして供されるが、最近では膾の代わりに「お造り」を用いることが多いようである。


01/02
  初売り 

 何年ぶりかで、東京の初売りに出かける。
 もっとも、目当てはない。
 明日になると、次女家族が来ることになっているので、ひと休みである。

 新宿伊勢丹は凄い人出である。
 福袋目当て客がワンさと・・・・・

 大きな袋に目当てのものを入れてレジに行列!!
 女性客の買い物パワーに溢れている。
 平和な幸せな日本の女性!!

 銀座三越も同様であった。
 まさに飛ぶように売れるのである!!

 奥様は お目当ての服と縁起物のマフラー。
 バカラのネズミの置物を買って・・・

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 そして、地下食品売り場で 美味しそうな干物と お菓子。

 早めの夕食を東京駅のレストラン街でして・・・

 満腹したら、電車に乗って帰るのでした。

 ところで、東京は ますます魅力的な街へと変貌中。
 女性客中心の店の中にあって、男のオシャレ心をくすぐるショップが続々開店しているようだ。

 07年末から08年に向けて、銀座周辺では店舗や施設の開業予定が目白押しだ。
 すでに9月、アパレルショップなどが入居する商業ビル「マロニエゲート」や、飲食店を集めた「ニッタビル」がオープン。
 さらに10月には核テナントに「有楽町マルイ」を据えた商業施設「有楽町イトシア」が開業した。

 通りをはさんで左手が、「有楽町マルイ」が入る「有楽町イトシア」。
 右奥にマロニエゲート。
 そして、目立つ動きは男性客やカップルを意識した店舗展開だ。

 顕著なのが有楽町マルイ。
 全8フロア中、3フロアでメンズを扱う。若いビジネスマンをターゲットにした店が多い。
 マルイ直営の雑貨店「CODE WALLS」は、「成功した社会人の持ち物」をイメージした手ごろな価格の商品が豊富だ。

 「CODE WALLS」ではバックルと革を選んでオリジナルのベルトを作れる
 インポートのカラフルな時計ベルトが多数並び、約250種類のカフスボタンは3000円から。バックルと革を選んでオリジナルのベルトを作れるなど、カスタマイズが可能なものもある。

 フランドル系列のセレクトショップ「ブロンクス」も、スーツの中心価格は上下セットで6万円前後と、若い層でも手が届きやすい品揃え。 

 マロニエゲートは同じ店舗や同一フロア内にメンズ・レディスのアイテムが混在していることが大きな特徴。
 3階の「クルーン ア ソング」はインポートのウエア、小物類やオリジナル商品がそろうセレクトショップで、銀座へは初出店。
 「デパートの品ぞろえには飽き足りない、おしゃれな大人の男女」がターゲット!!
 「男性客は3割を超えている」という。

 同ビル5〜9階は「東急ハンズ銀座店」。
 9階には高級ビジネスバッグや自転車、アウトドアグッズなどが並ぶ大人の男性向きの空間となっている。
 全体的に陳列棚のポップ類が少なく、アイテム数も絞り込まれており、ほかのハンズよりも落ち着いた雰囲気だ。

 ニッタビルの「ベルジアンビア・カフェ アントワープ シックス」は世界で70店舗を展開するベルギービールの店で、国内では大阪、丸の内に次いで3店目。
 1920年代のビア・カフェを再現したヨーロッパ調の空間で、ベルギービールと伝統的な欧州料理が味わえる。ビールは5種類の生ビールを筆頭に、40種類以上の品ぞろえである。

 ターゲットが男性に剥いてきているが果たして結果は凶か吉か・・??


01/03
  栄光と涙と・・・ 

 箱根駅伝 たすき魂のリレー : 東海大棄権,「あと2キロ」力尽く

 毎年の正月の恒例である箱根駅伝は今年も劇的であった。
 ドラマである!!

 3日の箱根駅伝の復路で、優勝候補に挙げられていた東海大が、一時は3位まで巻き返したものの、東京・大手町のゴール目前で選手が故障し、まさかの棄権に終わった。
 
 往路は8位にとどまった東海大は、事前エントリーから4人を入れ替え、逆転優勝を目指して復路に臨んだ。 山下りの6区を任された皆倉一馬は二つ順位を上げて、エース・佐藤悠基の待つ小田原中継所へ。
 その佐藤は、7区の区間記録を18秒更新、3年連続の区間新となる快走で順位を3位まで押し上げた。
 
 だが、勝負所の8、9区でじりじりと後退。最終10区で荒川丈弘(4年)が約6キロ地点で右足をねんざ。その後も懸命に走り続けたが、ゴールまで約2キロに迫った地点で力尽きた。
 
 優勝した駒沢大と共に「2強」と呼ばれた東海大が今大会は「棄権」という形で大会を終えた。
 シード権を失い、次は予選会から箱根に挑む。 「自分のペースに乗り切れない選手が多かった」と大崎栄コーチ。

 3年連続で区間記録を更新した佐藤も、「せめて駒沢の背中が見える位置でたすきをつなげれば……」と快挙にも笑顔はなかった。
 新居利広監督は、「次の箱根は、一からではなくゼロからの挑戦。しっかりトレーニングを積みたい」と険しい表情で再起を誓った。

 駒大 逆転総合V 3年ぶり6度目
 計算ずく…9区で首位、圧勝
 
 箱根の王者が復活した。往路終了時点で優勝に大きく近づいていた駒大が、予定通り終盤で逆転して覇権奪回。主将の安西は「この2年間、つらい思いしかしてこなかったけど、苦労を乗り越えられた」と胸を張った。

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 復路は首位の早大と1分14秒差の2番手でスタート。6区で差は3分11秒まで広がったが、7区豊後と8区深津が15秒差までつめた。9区の堺は2・6キロで相手をとらえると、8・4キロの下り坂を利用して突き放し、単独首位に。その後は徐々にリードを広げ、2位早大に2分29秒の差をつける圧勝だった。

 大砲不在で、区間賞は深津だけ。だが全員が標準以上の力を持つ分厚い選手層が強みで、10人中8人が区間5位以内。2区を走る選手の実力差を考慮して往路は首位から1分30秒以内の位置、復路で逆転という計算通りにレースは進んだ。3人区間賞の早大のような派手さはなくても、あせらず堅実に力を出し切れば、結果はついてきた。

 「今季は強かった時代より質のいい練習をして自信がつき、余裕もあった」と安西は振り返る。大八木監督も「去年は精神的な弱さが出たが、今年はプレッシャーに勝つんだという気持ちがあった」と、選手の心の成長に目を細めた。

  一方、2位!!早稲田は蘇った!
  早大往路V 箱根駅伝 駒野「山上り」で5人抜き 

 名門が高らかに復活への凱歌をあげた。
 早大が5時間33分8秒で12年ぶり13度目の往路優勝を飾った。3区のエース竹沢健介が区間賞の快走で5位に浮上すると、5区駒野亮太主将も5人抜きの区間賞で天下の険を制した。

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 昨年11月の全日本大学駅伝優勝の駒大が1分14秒差の2位で、3位にはエース区間の2区でモグスが区間新をマークした山梨学院大が続いた。前回覇者の順大は5区小野裕幸がゴール手前500メートルで脱水症状のため途中棄権、連覇が断たれた。
 
 エンジのユニホームが芦ノ湖畔に輝いた。「帰ってきたぞ」と右手で力強く、胸の白い「W」をたたいた駒野が、名門早大復活を高らかに告げる往路優勝のゴールテープを切った。早大復活の最大の立役者といっていいだろう。係属校の早実出身で、高3から渡辺康幸監督の薫陶を受けてきた駒野は「エンジのWへの思い入れは強い」と自ら認める生粋の早稲田っ子だ。
 
 早稲田愛を自らの走りで表現した。6位でタスキを受けると途中まで「山の神」と称された今井正人(当時順大、現トヨタ自動車九州)の区間記録を上回るペースで歩を進め、12キロすぎでついに先頭を奪った。その後も「1年間総合優勝を目標にやってきたチーム。きつくても前へ前へという気持ちだった」と力強い走りは衰えず、終わってみれば今井の区間記録に7秒と迫る区間賞。エースの竹沢も「ウチにも山の神がいて良かった」と感謝しきりの快走だった。
 
 その駒野の力走を生んだのは手負いのエース、竹沢だった。座骨神経痛から花の2区への出走を回避。20分前に痛み止めの注射を患部に打っての強行出場だったが、3区でチームを5位に押し上げる区間賞である。

 12年ぶり往路優勝から一夜明け、6区加藤(2年)が真っ先に山を駆け下りていった。2位駒大とは1分14秒と危ない差。早大は山、特に下りに弱いというのが近年の“定説”だった。早ければここで抜かれる…。ところがどうだ。加藤はグングン加速し坂を下ると平地に降りてもスピードを緩めなかった。差は開く一方。小田原中継所では3分11秒差にまで広がっていた。

 今夏の合宿の際、加藤は渡辺監督に「もう、早稲田は下りに弱いと言われたくないんだ」と奮起を促された。この言葉に、もともと素質のある足にムチが入った。区間賞も獲得。「もう鬼門とは言わせない。“攻めの区間”です」(加藤)。早大が山の5、6区ともに区間賞獲得は、1933年以来、実に75年ぶりのこと。山に弱いどころか、今年の箱根の山は早稲田のためのものだった。

 アンカー神沢(2年)はゴールで待つ選手に笑顔、笑顔で迎え入れられた。総合優勝を逃した悔しさはあるが、全員が2位という結果に胸を張った。
 エンジ色のタスキは、輝きを取り戻した。


 そして、黄金の「寄せ集め軍団」 関東学連選抜は奇跡の4位
 箱根駅伝復路では、「寄せ集め軍団」が、ミラクルを起こした。

 予選会の落選校から11大学16人の精鋭を集めた関東学連選抜が、過去最高の4位でゴール。デザインも色も異なるユニホームで走った選手たちが歓喜の輪をつくった。

 
 一方で、史上最多の3校が棄権…箱根路襲った“負の連鎖”
 84回の歴史を数える国民的行事に、不名誉な記録が加わってしまった。
 史上初めて、悲劇は3度起こった。
 順大、ゴール前500メートルで途中棄権 箱根駅伝往路

 前回覇者の順大は、5区小野がゴールまで残り約500メートルの地点で走れなくなり、途中棄権になった。
 18位でたすきを受け、次々と前を抜いて順位を上げた小野は、15キロを過ぎてペースが落ちだした。22キロ付近で給水したが、22.9キロ地点で座り込んでしまった。何度か走り出そうとしたが立ち上がることもできず、仲村監督がストップをかけた。小野はそのまま救急車で病院へ運ばれた。

 仲村監督は「医師の初診では低血糖状態によるガス欠。もっと早い段階で歩かせていれば、たすきは何とかつなげたかもしれない。私の判断ミス」と・・・・

 そして、復路では・・・
 東海大の最終10区の走者、荒川の右足首は限界だった。必死の形相で前に進もうとしたが、無残にも転倒。そのまま大崎コーチが止めに入った。

 「すいません」・・・・激痛に、荒川はひと言発するのが精いっぱいだった。
 6キロ付近の蒲田の踏切で、線路の溝に右足を取られた。
 前けいひ靱帯損傷。右にカーブを切るたびに、激痛が荒川を襲った。体を支えきれず2度も転倒した。
 「ペースを落としていいから・・・・」大崎コーチから声が飛ぶ。 しかし、21キロ手前の3度目の転倒が限界だった。
 
 往路の順大に続く強豪校の棄権に、沿道の観客がどよめいた。
 伊達、佐藤と2枚看板をそろえた優勝候補の東海大でさえ、最後までたすきをつなげることさえできなかった。9区では大東文化大の住田が脱水症状とけいれんで棄権していた。

 往路での順大の棄権があったため、復路は給水規制(通常は15キロで1回)を緩和して、1回分、多くしていた。しかし、それでも悲劇は止まらなかった。94年までわずか3件だった棄権。
 
 96年の神奈川大と山梨学院大を上回る異常事態。 線路に足を取られた荒川は事情が異なるが、残る2例は脱水症状が原因だった。
 大会の青葉昌幸会長は「これだけ注目されると、体調が悪くても走ってしまう選手もいる」と指摘。日本陸連の沢木啓祐専務理事は「異常事態。医療スタッフを交えて原因究明したい」と話した。
 駒大が歓喜の渦に囲まれている時、東海大の荒川は救急車で運ばれた。あまりにも大きな明暗を残し、今年の箱根が幕を閉じた。

 東海大佐藤3年連続区間新/箱根駅伝 
 東海大のエース佐藤悠基(3年)が、史上3人目の3年連続区間新の大記録を樹立した。7区の区間記録を15年ぶりに18秒更新。6位でたすきを受け取ると、3人抜きで3位に浮上し、チームを優勝争いの舞台に戻した。
 一昨年の3区、昨年の1区に続いて、レース中に足がけいれん。だが走りながら、患部をたたいてほぐす気合で乗り切った。すべて異なる区間での新記録は、55〜57年の中大佐藤に次ぐ2人目の快挙だ。

 それでも大会後の佐藤に笑顔はなかった。チームはアンカーの荒川が棄権し、記録なし。  「仕方ない。すべてを尽くしてこの結果。それは受け止めたい。区間新のうれしさとかはない」と、唇をかんだ。来年、史上初の4年連続区間新とチーム初優勝で雪辱するつもりだ。

 2位早大「来年は駒大と一騎打ち」 箱根駅伝
  「もっと早く駒大に捕まると思っていたが、9区まで粘れたのは収穫です」。早大の渡辺康幸監督は、12年ぶりに2位に食い込んだレースを振り返った。
 
 ここ数年、失速していた5、6区の山登り、下りでともに区間賞。早大では75年ぶりの快挙だ。6区の加藤は「早稲田の下りは鬼門と言われないような走りができたと思う」と語った。
 「来年は駒大と一騎打ちになるのは間違いない」。渡辺監督は第69回大会以来の覇権に向け、強気の発言を繰り返す。新主将の竹沢は「いい流れを切らさないようにやっていきたい」と話していた。

 箱根駅伝は純粋で素晴らしい。
 日本の誇れる行事であると思う。

 感動とドラマを見る思いの毎年である。


 午後、鎌倉の次女家族が来た。 


01/04
 冬の花


 冬の庭には花が寂しい。 
 我が家の庭に咲く 寒椿の『曙』と残菊、それに 『マンリョウ』の実。 
 赤い花は寂しさに花を添える。
 そう云えば、蝋梅も黄色い花をつけていた。

 梅の花は莟が膨らんで来ているが・・・


 
01/05
  部屋ごとに 薔薇みちあふれ仕合せの かたちさながら一日 また一日 
                                 −−宮英子−−
 
 花に囲まれた歌人は老いてもなお若々しさと明るさを失わない。
 花と歌の言葉に包まれた歌人の宮英子さんは晩年の日々の中にいる。

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 宮さんの最新歌集は『やがての秋』(角川書店)の装丁画は、浅井忠が西欧の小さな村の晩夏の風景を写し出したものだ。

 パリから約80キロ離れた郊外のグレー村・・・
 来る秋を先取りしたようにひっそりとした静けさに包まれた村の教会が淡彩で描かれ、歌集の雰囲気を伝えている。

 宮さんは歌人の故宮柊二氏の夫人である。
 夫の死後の長い歳月を歴史のある歌誌『コスモス』を守ってきた。

 人間の内面を深く見つめ続けた宮柊二とは対照的に表面は明るく、前向きに言葉を紡ぐ。


 『冬薔薇 匂ひこよなき九十本 老耄われを嘉(よみ)したまへり』
 『抱へもつ 老のもろ手の薔薇いろいろ うす黄ふぢいろくれなゐさやか』

 冬バラは寒さに強く長持ちする。
 90本のバラの飾られるのは、何とすてきなことか。


 正岡子規の俳句に

  フランスの 一輪ざしや 冬の薔薇 

 と、言うのがある。

 この「一輪ざし」は叔父・加藤拓川から贈られたガラス製の花瓶である。

 同じ花瓶を詠んだ 

  「フランスの 人が造りしビードロの 一輪ざしに 椿ふさはず」 

 もあるが、子規には 椿はこの一輪ざしには 似合わないように見えたのだろう。

 しかし・・・寒椿も冬の薔薇も美しい!!

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01/06
  科学の授業では進化論を   

 米科学アカデミーは、現代生物学の根幹として進化論を公立校の科学の授業で教えるべきだとする報告書を発表、キリスト教保守派などによる進化論否定の動きに危機感を表明した。
 同趣旨の報告書は1984年、99年に続き3回目となる。

 この報告書では、DNAの変異と、変異の蓄積による新種の誕生を基にした進化論は現代科学の中でも最も重要な概念だと強調。

 ウイルスの変異がもたらす感染症の拡大や地球温暖化などの環境危機にも、生物的進化の特質を踏まえた対応策が必要だとした。

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 米国内では進化論を否定し、知的な存在が人間を創造したとする「インテリジェント・デザイン(ID)説」などが1980年代から支持を拡大。 ブッシュ大統領も2005年に「進化論とは別の見方も教えるべきだ」と主張するなど、公教育と宗教をめぐって社会問題となっている。
 
 06年のギャラップ社の世論調査で、米国人のほぼ半数が「人類は過去1万年以内に神によって現在の姿に創造された」と回答した。

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 アメリカは思った以上に多様化された社会。
 未だに、宇宙は神様の創造物だと信じている人がいる。
 キリスト教は 大きな影響力を持っているのだ。

 その点、日本人は宗教心が弱いだけに この様な勧告を出す必要はないだろう。

 現代人にとって、生物学は理系文系を問わず必要な知識となっている。

 

01/07
  大人の見識 

 作家阿川弘之の『大人の見識』(新潮新書)が好評で発売1カ月で20万部になっているらしい。
 内容は「軽躁」なる日本人への警告をこめて、先人の知恵やふるまいを語っている。
 幼稚な偽モノが横行する時代、叡智を求めて読んでみたい本だ。

 例えば、
 
 「これは 急ぎの御用だから ゆっくりやってくれ」

 と、命じた幕末の外国奉行 川路 聖謨(かわじ・としあきら)。

 騒々しく幼稚なことを言ったばかりにどろぼうに殺された学者については、「つゆ和魂なかりけるもの」とふれている「今昔物語」を引いて、「和魂」とは「撃ちてし止まむ」風の勇猛な精神ではなく、日本人なら持っていて当然な「大人の思慮分別」のことだと説明している。

 対米開戦のときの東条英機首相はそんな「和魂」がなかった。
 一方、人間としての風格のあったのが終戦工作をした海軍提督だった鈴木貫太郎首相と見ている。
 「ユーモアを解せざるものは海軍士官の資格なし」といわれるほど、かつての海軍はユーモアと精神の柔軟さを大事にした。 戦争中に大学を繰り上げ卒業、海軍に入ったのもそのよき伝統を感じたからだ。海軍の手本となったのは英国だった。

 さらにその英国のよさを知っていたのが昭和天皇と・・・・
 
 英文学者、福原麟太郎の言う、
 「人生の経験を種々通りぬけ、人情の機微も分る年齢に達した人が語る滋味に富んだ言葉」が叡智の結晶、という表現そのままである。


 今年こそ、偽造の味ではなく、じっくり大人の味を楽しみたいものだ。



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