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『掟やぶりの結婚道』 : 石坂晴海 講談社文庫 結婚した人たちは、当事者同士以外には性交渉をもたない、と普通は思われている。 配偶者以外との性交渉は、立派な離婚の理由になるし、だいたいが家庭の平穏が大きく脅かされる。 既婚者の恋愛には破壊力がある、のだそうだ。 結婚の掟はただひとつ、性的拘束による性的独占関係である。 結婚したらもう他の人を好きになるのはよくないし、もちろん寝たりしてはいけない。 民法ではそれを「貞操権の侵害」と呼ぶ。 この本は、女性側からの恋愛や結婚についての鋭くて深い洞察。 ヒトは恋する動物である。そして飽きる動物である。 女は恋も愛も精神論でいきたい。 そうはいかないのが男の生理。 なぜ結婚するとセックスレスになるのか? なぜ結婚しても恋愛したがるのか? ふたつが両立しないなら男女の関係はいつまでも不幸だ。 そもそも不倫ごときで家庭を壊していいのか!? 等など・・・超過激な結婚論である。 そして、女性の側からの 恋愛感でもある。 渡辺淳一 ばりの 女性版とでも 言おうか・・ 一部を、紹介すると・・・ 「幻想は崩れるよ。 でも実際はもっとひどい。 エゴ、タカビー、がめつさ、嫉妬深さ、陰湿、冷淡、ヒステリック、まだまだあるけど、そういう生身の女の子のすさまじさに 男はことごとく傷つけられながら、ようやく安全な身の置き所を見つける。 それがおじさんという立場なんです」 「会話がない。たったこれっぽっちのことで不倫に走る。 なぜなら女にとって 「しゃべる」 は快楽でありエクスタシーだからだ。 その快楽を無視という屈辱的なやり方で取り上げられる」 「オンナは言葉を覚え、オトコは顔を覚える、と聞いたことがある。 自分を小バカにしたようなあの時の顔、ヒスを起こした時の夜叉のようなあの顔、は克明に記憶するらしい。 しかし言葉はほとんど覚えない。 実際、オンナから見るとオトコの言語記憶能力は赤ん坊並みである」 等など・・・ 結婚によって誕生した家庭が、男女の「性的拘束」という信頼関係に基礎をおいているとすれば、家庭は男女の当事者だけに支えられている。 しかし、彼女は思う。 今や、こうした結婚感は機能しなくなっていると・・・。 なぜなら、「性的拘束」という信頼関係は、きわめて脆いものだから・・・ 男と女の関係を一人と決めてしまった結婚という拘束。 しかし古今東西、多くの男女が配偶者以外と恋愛をしてきた。 それが自然な行為であったから・・・ 不倫で命を落とした人間は数多い。 世界史上も日本史上でも、不義密通をさせないために、身も凍るような「おしおき」が行われてきた。 火あぶり、焼きごて、鞭打ち、性器の切除など等。 それでも恋の炎は燃え盛った。 不倫はなくならないだろう。 そのくらい人は恋に情熱をかけてきたのだから・・・・ 人は恋をする動物であるのだから・・・ わが国では、既婚者は配偶者以外と、性交渉をもってはいけないと言われる。 だが、しかしである・・・ イスラムを始めとし・・・一夫多妻制をとる地域は多いのだ。 著者は、配偶者以外を好きになるのは悪いことか、結婚と恋愛は両立しないのか、と問う。 その結論は、 結婚と恋愛は両立する、両立させるべきだ という。 「結婚」は夫婦のものだろう。しかし「家庭」は子供や老人や病人といった弱者のもののはずである。 そして「恋愛」は個人のものなのだ。 この三権分立が守られない限り人は人間らしく生きていけない、もうここから先はそういう時代なのじゃないだろうか。 と・・・ 結婚に愛情なるものを持ち込み、一生愛することを誓うなどというのは、外来のものだ。 元来、わが国の結婚には、性的拘束力がないともいう。 恋愛は生活の一部であって、すべてではない。 とすれば生活という、もっとも幅の広いものを大切にしよう。 何十年という長期にわたる生活から、にじみでる男女関係も重要である。 日本人の結婚観、恋愛観に 一考を与える本である。 著者は1960年横浜生まれ。 著書に「やっばり別れられない」講談社文庫、「×一の子どもたち」扶桑社、「脱コウネンキ宣言」中央公論社、「オンリー・ラブ 進化する結婚」現代書林など。 |
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はじめまして〜 |
レモ 2008/05/01 20:31 |
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